浮気しちゃ悪い？【及川徹】

浮気06 ページ6

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「昨日は、ありがとうございました!!」

「楽しかったです!!」

「またどっかいきたいです!!」

「いいなー私もいきたーい」









今日も聞こえる黄色い声。









…徹、人気者だね。









こんどは廊下側の席だからもっとよく会話が聞こえてくる。









やだな。









あの女の子達は徹に彼女がいること、知らないんだろうな。









まあ知ってほしくないけど。ファンの子に目つけられそうだし。









でももし知ってたなら…気を使ってくれてもいいじゃない









『はあー』



「どうした」





岩泉君だ。









『なんか、疲れたなーって』



「クソ川殴っといてやろうか」



『ふふ。いいって』









なんか岩泉君といると安心できる。









あ、そうだ








『ねえ岩泉君』



「なんだ？」




『今週の日曜日、駅前のカフェ行かない？』







一人で行くのやっぱ寂しいし。







「………はぁ!？」









え。大声だしすぎだよ









『…あ、嫌だった？』









「…い、いや別にいやって訳でもないけど




及川とはいかねえのかよ」









『………うん。








だって徹、今週末どうせ女の子とどっか行くし。






………それにさ、徹はもうもうあのカフェ行っちゃったでしょ？昨日。』









新しいカフェはお互い初めて、って状態で行きたいから。









誘っても来てくれないだろうし…









「…そうか。じゃあ、行くか」





『うん!』









いいよね？








徹だって他の女の子と遊んでるし。








それに、岩泉君なら大丈夫だよね。徹と仲良いし。









あ〜。何食べようかな〜。









そんなことを、考えていたらあっという間に一日が終わった。









そして、下駄箱へと向かう。









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この後、あんなことを聞くことになるなんて









知る筈もなく＿＿＿＿＿＿＿＿

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