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・
パンケーキも食べ終わり。
『美味しかった〜』
「だな。」
とても満たされた気分。
ゆっくりとお茶を飲む。
『あ〜、でも、未だに信じられないなぁ…』
「…なにが?」
『ショートが私の目の前にいること。』
「そうか?」
『うん。私もう幸せだよ』
「…」
さらっと出た私の言葉にショートは少し黙った。
あ…
まずかったかな…
それも、そうか。
所詮、幸せなのは私だけ。
ショートから見たら
ただの一般人にすぎない…
『ごっ、ごめん…!!調子にのっ』
「俺も。」
『え?』
被せられた言葉にはやけに重みがあって。
「俺も、幸せ。」
────そう言った彼の表情は儚く、
哀しい笑顔を浮かべていた────────
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店を出て街を歩く。
いろんなおしゃべりをして、たくさん笑った。
それでも、
さっきのショートの顔が忘れられなくて。
何か、大切なことを忘れているような気がした。
・
「あ!あれAじゃね?」
「あ!ほんとだ〜!おーい!」
街中の雑貨屋さん。
声を掛けてきたのは、
大学の友達だった。
『あ!久しぶり〜!』
私は院にも行ってるから、大学卒業して就職した彼らと会うのは久しぶりだ。
「会いたかったよぉ〜」
そういって抱き着いてくる女の子。
可愛いなぁ。
「女子はずりぃよなぁ、俺も抱きつきたい。」
『変態!』
「あはは」
笑い合う。変わってないな。
「…A。知り合い?」
ショートが聞いてくる。
いけない、自分の世界入っちゃってた。
『そう、大学の!』
「…。ふーん。」
そういうショートはなんだか不服そうな顔をしていた。
『…ごめん。なんかあった?』
「…俺、行きたい所あるんだけど。」
『えっ、そうなの?ごめんね、じゃあ行こう!』
ちょっと様子がおかしいショートを心配に思いながらも
友達に別れの挨拶をし、店を出た。
・
・
・
「A、元気そうでよかったな。」
「だね〜!
…ってか!見た!?あれ、一緒にいたのショートじゃない!??やばくない!?」
「さっすがA、やるよなぁ…」
「あぁ、でも知っててもおかしくないか、だってA、────────
────
─
雄英出身、だもんね────」
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エレン - うぇぇぇぇーんがなじいよー(かなしいよー) (2019年1月6日 21時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
エレン - 最初あたしもショートした (2019年1月6日 20時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
嵯浰儺 - 勝手に目から涙が出ました (2018年12月16日 17時) (レス) id: abf7718af2 (このIDを非表示/違反報告)
いぬじゅん。(プロフ) - あほさん» ありがとうございます!轟君、良いですよね!!体調まで気にかけて下さりありがとうございます頑張ります! (2018年8月28日 23時) (レス) id: e287121d51 (このIDを非表示/違反報告)
いぬじゅん。(プロフ) - 歩く中二病さん» コメントありがとうございます∩(´;ヮ;`)∩皆さんとても察しが良いですね…(笑) (2018年8月28日 23時) (レス) id: e287121d51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いぬじゅん | 作成日時:2018年8月18日 17時