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行かなきゃ
私が────
・
私がそこに駆けつけた時には、もう遅かった。
そこは立ち入り禁止区域にされ、
プロヒーローの姿は1人も見当たらなかった。
・
・
連絡先すら交換していなかった私は
ショートとは音信不通、
何もすることができなかった。
連絡も何も無いまま私はそのまま忘れさろうとした。
でもそれはなかなか簡単には行かなかった。
・
・
3ヶ月がたったある日
庭の水やりをしていた私は次の瞬間耳を疑った。
「…A。…ただいま」
『…!』
振り返るとそこには轟焦凍がいた。
『え………え……あの……』
言いたいことはいっぱいあるのにこういう時に限って声にできない。
私はただ、彼を見つめた。
「……わりぃ。着替え、持って来るの、遅くなった。
…ただいま」
その言葉を聞いた途端、
私の目から涙が溢れた。
何故だかはわからない。
ただ3ヶ月前、1日だけの仲だったのに。
ふと、目の前が暗くなった。
私の背中にはショートの腕がぎゅっと締められていた。
私はそのまま胸の中で涙を流した。
・
・
懐かしい、匂いがした。
・
────
─
『わたしね、おおきくなったら、ヒーローになるんだ!』
『だれにもまけない、カッコイイヒーローに!』
────
─
「うん!おれも! ぜったいに、なろうね!」
─
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エレン - うぇぇぇぇーんがなじいよー(かなしいよー) (2019年1月6日 21時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
エレン - 最初あたしもショートした (2019年1月6日 20時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
嵯浰儺 - 勝手に目から涙が出ました (2018年12月16日 17時) (レス) id: abf7718af2 (このIDを非表示/違反報告)
いぬじゅん。(プロフ) - あほさん» ありがとうございます!轟君、良いですよね!!体調まで気にかけて下さりありがとうございます頑張ります! (2018年8月28日 23時) (レス) id: e287121d51 (このIDを非表示/違反報告)
いぬじゅん。(プロフ) - 歩く中二病さん» コメントありがとうございます∩(´;ヮ;`)∩皆さんとても察しが良いですね…(笑) (2018年8月28日 23時) (レス) id: e287121d51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いぬじゅん | 作成日時:2018年8月18日 17時