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それを聞いたお母さんは少しの間黙っていた。
「それであなたは…辛くないの……?」
『はい。』
迷いはなかった。
『それに、俺────
これが初めてじゃないんで』
「え…?」
「轟、それってどういう…」
お母さんは少し驚いた顔をして、思い出したように顔をあげた。
「……あなたが…………"しょうちゃん"…?」
・
・
俺達はその後、それぞれAに挨拶をし、病室を後にした。
誰もが、約束をした。
“必ず、またAに逢いに行く”
・
「ねぇ…Aに、本当にまた……あえるのかな…?」
「梅雨ちゃん…」
「大丈夫だって、またあえる」
「…今まで通りだと、もうちょっとしたら目が覚めるっていってたし…!」
それらの言葉は、自分に言い聞かせているようにも聞こえた。
・
・
月日は流れ、
俺達は雄英高校を卒業した。
────
──
俺達が別れて間もなく、
相澤先生に転校のお知らせによりAを転校したことを聞いた。
Aへの連絡先はすっかり変更され、消息不明となった。
俺達の約束は、叶うことはなかった────
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エレン - うぇぇぇぇーんがなじいよー(かなしいよー) (2019年1月6日 21時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
エレン - 最初あたしもショートした (2019年1月6日 20時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
嵯浰儺 - 勝手に目から涙が出ました (2018年12月16日 17時) (レス) id: abf7718af2 (このIDを非表示/違反報告)
いぬじゅん。(プロフ) - あほさん» ありがとうございます!轟君、良いですよね!!体調まで気にかけて下さりありがとうございます頑張ります! (2018年8月28日 23時) (レス) id: e287121d51 (このIDを非表示/違反報告)
いぬじゅん。(プロフ) - 歩く中二病さん» コメントありがとうございます∩(´;ヮ;`)∩皆さんとても察しが良いですね…(笑) (2018年8月28日 23時) (レス) id: e287121d51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いぬじゅん | 作成日時:2018年8月18日 17時