静か37% ページ8
やってしまった。
しぇんぱいって…どうじょって…
びっくりしながら え"っ!って言われたよ?
泣きたい…
そんなことばっかり考えて、マネージャー初日を終えた。
·
帰り。
そそくさと帰ろうとすると、
「涼瀬さん」
国見君に声をかけられた。
もう1人、背の高いらっきょのような頭の子も一緒だ。
『国見君…』
「一緒に帰らない?」
え"っ…
ありがたい言葉だけど…会話がうまく出来るだろうか……
と戸惑うも断ることなんてもっと出来なくて
『うん』
そう返事して二人に並んで歩いた。
·
「…」
「…」
『…』
…ツライ!!
何この沈黙は!?
だがこれも想定内…
なんか話題を持ち出した方がいいのかな??
『…国見君はバレー、楽しい?』
何となく思いついた問いかけ。
「…まあ。普通」
そう真顔で答える国見君。
なんか、怒らせちゃったかな?
余計な事言ったかな…
「俺は楽しいと思う」
らっきょ頭の子がそう言った。
『そうなんだ…!楽しんで部活ができるのって、凄くいいことだと思う!』
「そ、そうか?なんかありがとう…?
涼瀬さんはどう……あ、ごめん」
マネージャーを頼まれてやっているのを気にしたのか、気をつかってくれた。
『私は…まだマネージャーやったばっかりでバレーのことはまだ完全にわかってないけど…
もう入るって決めたし、これから楽しくなるように頑張る』
「…そっか。なんかわからないこととかあったら何でも聞いてな」
その優しい一言に、なんだか安心する。
よかった、バレー部にもちゃんとまともな人がいる…(失礼)
『…うん、ありがとう。
ところで…言いにくいんだけど…』
「?」
·
『あなたの名前は…?』
·
すると、
今まで黙ってた国見君が吹き出した。
「…ッ…えっ涼瀬さん、普通に話してたけど名前知らなかったの?…」
『うん…まだ聞いてなくて』
「そうか…じゃあ紹介する。こいつの名前は金田一らっきょ。人間とらっきょのハーフ」
「おい!?まあそんなこと言っても涼瀬さんが信じるわけ…」
『…へぇ、そんなハーフがあるんだ…』
「ねぇよ!!」
「…ブフッ……まさかの信じたッ…」
『…いや、国見君が真剣に言うから…』
·
気づいたら、私は一緒になって笑っていた。
こんなに他愛のない話で笑ったのはいつぶりだろう。
·
__あれ、私、今
割と普通に喋れてる…?______
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水無月のぞみ - 正直泣きました。 (7月13日 17時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
N.I(プロフ) - 更新まだですか?めっちゃ楽しみなんです!いつまでも待ってますので頑張ってください! (2019年4月14日 13時) (レス) id: 1f9da45f47 (このIDを非表示/違反報告)
時(プロフ) - こう新楽しみにしてます!頑張って下さい! (2018年8月29日 15時) (レス) id: f52e4b0086 (このIDを非表示/違反報告)
純 - 4ページ目の黒尾のセリフ、心外が侵害になってますよ。 お話、面白いです!更新、頑張ってください! (2018年8月22日 4時) (レス) id: 8c64a29224 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇる(プロフ) - 無気力組(赤葦さん国見月島くん研磨)とおかん組(岩泉先輩夜久さんスガさん赤葦さん)絡んでほしいです…。合宿とかで (2018年8月21日 0時) (レス) id: 56ccb1ebb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いぬじゅん | 作成日時:2016年6月30日 19時