喋らない子、嫌いなんだよね。【青葉城西】2nd

静か35% ページ6

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今日、マネージャーが入部した

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｢よ、よろしくお願いします｣




そういう彼女の顔は引きつっていた。




しんと静まり返る体育館。



皆次の言葉を待っていたのだろう。




しかし彼女はそれ以外何も言わなかった。





コーチも見かねたのか、練習に戻るよう声をかけた。








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俺は聞こえてしまった。

一番近くに集合していたからか
小さい声だったけど確かに聞こえた。




コーチの言葉と同時に何かを言いかけていたのだ。



もしかしたら、聞こえたのは俺だけだったかもしれない。







皆はいつも通り普通に練習に戻った。







その言いかけた言葉はなんだったのか、知る由もない。







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あーあ、残念だったね




普段からはっきりしてないから流されるんだよ。



所詮俺達のことは他人事、｢よろしく｣以外

かける言葉が見つからなかったんだろうね







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まあいっか

気づかなかったことにしておこう。







そう思いちらっと彼女を見た。









『…』





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目が潤んでいた。



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だがそれもつかの間、すぐに拭いて仕事についていった。









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______あー……そういうの ほんと、






困る_





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__不意打ちすぎる








そういうカオ、しないでよね____

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