静か41％ ページ12
・
『〜♪』
スポドリ配布が終わり、練習の様子を記録する。
「あれ、凉瀬さん、機嫌いいね」
そう言いながらやってきたのは国見くん。
『そ、そうかな』
「うん。珍しい」
『お恥ずかしい…』
態度に出すぎてたかな。
ほんの些細なことだけど、
及川先輩が笑ったことに少し浮き足だっていた。
「…いや、いいと思うよ。」
国見くん、気をつかってくれてるのかな。
『ありがとう』
自然と笑顔になる。
「うん。」
釣られるように国見くんも微かに笑った。
・
ありがとう、
前まで素直に言えなかったのに
ちゃんと言えてる。
この数日で私、凄く成長した気がする。
それもこれも、国見くんと金田一くんのおかげかな…。
・
笛がなり、練習再開。
「あ、俺行かなきゃ」
『うん、頑張って』
私はそう言いながら国見くんの背中を見送った。
「あらぁ、国見くんいちゃついちゃって」
「青春だねぇ」
あ、先輩達におちょくられてる。
「そんなんじゃないです…」
そう言う国見くんはまんざらでもないような表情をしていた。
・
練習終わり。
私は片付けもあり、解散したあとも少し遅くまで残っていた。
国見くんと金田一くんが帰り誘ってくれたけど、先に帰ってもらうように行っておいた。
また一緒に帰りたかったなぁ、なんて…ね。
1人残された体育館を見渡し、
よし、早く終わらせちゃおう、
やる気を奮い起こし仕事に取り掛かった。
ガチャ。
体育館の鍵を閉める。
辺りはもう薄暗い。
鍵を届けるため、職員室へと向かう。
部室の前を通ると、まだ明かりがついていた。
あれ、まだ誰かいるのかな…？
もう解散して時間も経つし
そんなはずはないだろう…
鍵、閉め忘れてたら大変…
そう思い、部室へ寄り道する。
ドアの前で立ち止まる。
うわぁ、ここ、まだ入ったことないんだよなぁ…
ちょっとドキドキしながらドアを開けた。
・
その瞬間、私の心臓は止まったかのように思われた。
ガチャ
「「「…!!」」」
『…!!？』
・
シャツをお召しになっていない及川先輩と3年生方がいらっしゃいました────────
・
『あっ、スミマセン失礼しました』
私は即座にここに来てはいけないと判断し、
速やかに退出した。
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このキャラと絡ませて欲しい!等
リクエストがあったらなんなりと!
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水無月のぞみ - 正直泣きました。 (7月13日 17時) (
レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
N.I(プロフ) - 更新まだですか？めっちゃ楽しみなんです！いつまでも待ってますので頑張ってください！ (2019年4月14日 13時) (レス) id: 1f9da45f47 (このIDを非表示/違反報告)
時(プロフ) - こう新楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2018年8月29日 15時) (レス) id: f52e4b0086 (このIDを非表示/違反報告)
純 - 4ページ目の黒尾のセリフ、心外が侵害になってますよ。 お話、面白いです！更新、頑張ってください！ (2018年8月22日 4時) (レス) id: 8c64a29224 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇる(プロフ) - 無気力組(赤葦さん国見月島くん研磨)とおかん組(岩泉先輩夜久さんスガさん赤葦さん)絡んでほしいです…。合宿とかで (2018年8月21日 0時) (レス) id: 56ccb1ebb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いぬじゅん | 作成日時：2016年6月30日 19時
