花鳥風月 (ページ5)

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4 .身を委ねてページ5

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プロジェクトの説明をするから時間がある時事務所に来て欲しい。

百瀬さんからの連絡を受けて向かった事務所で案内された部屋に入れば幾度もテレビを通して見た事のある顔があった。

『……！うわ、！』

「(笑)…君が例の子か」

『滝沢さん…。は、初めまして。遊馬Aです』

「宜しくね。早速なんだけど、これからの話をしよう。百瀬君から新プロジェクトがあるって話は聞いてるよね？」

『はい、聞いてます』

滝沢さんの話を一言で纏めるなら、Jr.であるSnowManというグループに加入させたい、と。立ち上がった当初は女性も所属していたが今では男性のみとなった事務所。そんな事務所に新しい風を吹かせる事が今回のプロジェクトの一番の目的らしい。

『あの、百瀬さんが声をかけてくださった時から思ってたんですけど…。そんな重要な事、こんな簡単にっていうか、私じゃ役不足な気が…』

「ん～、そうだよね。急に言われてこんなとこに連れてこられて驚いてるかもしれない。だけど百瀬君の目は確かだし、君に会ってみて俺も確信した。君は自分が思ってるより良いモノを持ってる」

『そう、ですか…』

良いモノを持ってる、なんて初めて言われる言葉に正直戸惑う。自分には何の取り柄も無いと思って過ごして来たのに。

「この選択をした事、後悔はさせない。だから俺達に任せて欲しい。」

宜しく遊馬。そう言って微笑む滝沢さんが出した右手に、そっと自分の手を重ねた。

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