意外なお友達 ページ13
「もしかして政也くんと、お知り合いだったりしますか？」
「え、西蔭くんのこと？知ってるけど…。」
「本当ですか！実は私も知り合いなんです。…後で政也くんとお話したいことがあるので、お昼休みにお邪魔しても…？」
「あはは、もちろんだよ！なんか意外だなぁ、西蔭くんにこんな可愛いお友達がいたなんて。」
彼には今まで、気になる女の子、好きな女の子、タイプの女の子、それから仲良しな女の子などなど様々な質問をしてきたが、彼の口からは誰一人の名前も挙がることはなかった。
そして実際、彼の後ろにチラつくような女子の気配もまるでゼロだ。
だからだろうか。彼にこんな友達がいたことに、何故か私が嬉しくなってしまう。
「ねぇねぇ西蔭くん！今日転校してきた片瀬亜芽ちゃんって子が、西蔭くんと話したいって。」
「…片瀬亜芽？」
「うん！アンタのこと政也くんって呼んでたよ。これからこの教室来るみたいだから、よろしく！」
「…あぁ、分かった。」
勝手に盛り上がっている私とは対照的に、彼はいつもの通り物静かだ。
テンション低め、表情筋の動きは一切ナシ。
…なんで？あんなに可愛い子が、今からお迎えに来るっていうのに。
「ねぇ、亜芽ちゃんって子と、どんな関係なの？」
「…別に、どんな関係でもない。たまたま知っているだけだ。」
「ふぅん……なーんだ、つまんないの。」
亜芽ちゃんを職員室まで見送った後、私はちゃっかり保健室に行って絆創膏をゲットした。
ただ傷口に貼るだけだから、ものの数分であの部屋からは追い出されたわけだけど、至るところで道草を食ってなんとか教室への帰還を先延ばしに。
その結果あの苦手な現代文の先生を無事に回避し、3限目と4限目を無事に受け終わったところである。
「あの…あ…えっと、」
昼休みが始まってから、およそ5分。
教室のドアの端から、おさげの先っぽがチラりと見え隠れしていた。
「あ、亜芽ちゃん！西蔭くん、来たよ。」
「あぁ、今行く。」
彼がいくらいつもと変わりない態度でも、やっぱり私はドキドキせざるを得ない。
後で野坂くんにも、“西蔭くんに春が来た…！！”だとかと連絡してやろうとひっそり企てているところだ。
「…ほ〜う？」
決して良いことではないと思っていながらも、教室からひょこっと顔を出して二人の様子を覗き見た。
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もちまる。(プロフ) - 絵菜さん» これからどんどん、色んなことが起こってあんなことやこんなことが明らかになっていくので、是非楽しみにしていてください笑 (2020年8月18日 14時) (
レス) id: 03d75cb96c (このIDを非表示/違反報告)
もちまる。(プロフ) - 水の犬。さん» ご返信遅くなってしまってすみません…！コメント、こちらにも残してくださってありがとうございます(´；ω；`)亜芽ちゃんの正体、これからどんどん明かしていきます〜！これからもお楽しみ頂ければ幸いです！ (2020年8月18日 14時) (レス) id: 03d75cb96c (このIDを非表示/違反報告)
絵菜 - ヴ!!!こ、こわい。でも気になる。ヴぅ (2020年8月13日 22時) (レス) id: bc65156607 (このIDを非表示/違反報告)
水の犬。(プロフ) - こんばんは、コメント失礼します。亜芽ちゃん想像する限り私の好みっぽい子なんですが…亜芽ちゃんの正体？や、存在が展開にどう影響を与えるか気になります！いつも素敵なお話ありがとうございます。無理せずもちまる。さんのペースで頑張ってください！ (2020年8月8日 22時) (レス) id: 88a373f457 (このIDを非表示/違反報告)
もちまる。(プロフ) - 絵菜さん» キュンキュンな方向に向かわせてますが不穏な空気も出してしまいました〜〜！！けどお楽しみに〜！！！ (2020年8月7日 0時) (レス) id: 03d75cb96c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちまる。 | 作成日時：2020年7月15日 22時
