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atosaki 19 ページ19

【you】

曲知ってるの?嬉しいなあなんて、ニコニコするこーちさん。

・・・本当にこの人、心臓に悪い。アイドルって怖い。凶器だ凶器。

それにしても。

・・・そんなにニコニコされたら、真実を語らない訳にはいかない。

前にお会いした時「すとーんずのこーち」って言われて、気になっていろいろ調べたこと。

隣で肩なんか組んじゃってる中島健人が出てきてびっくりしたこと。

某動画サイトに曲があったから聴いてみたら気に入って、ついつい鼻歌しちゃっていることなどを、しどろもどろになりながら説明する。

「そうなんですね。ありがとうございます」

止めてー!そんなに私を笑顔で見つめないでー!!

「・・・アイドルって」
「はい?」
「なんかこう・・・凄いですね」
「良く解んないけど・・・ありがとう?」
「うん、良く解んないけど、キラキラしてる」

うーん、って首をかしげるこーちさん。だから!そういうのが、キラキラなんだよ!

「でもさあ、健人と友達なんですよね?」
「・・・友達っていうか、なんでしょう?」
「え、まさか彼女さ・・・」
「違います」
「返答早っ」

私のファン(但し剣術小町のコスプレ姿に限る)なんです、って言ったら、どんな顔をされるんだろう。

「まあ、関係はどーでもいいんだけど」

・・・「どーでもいい」がちょっと刺さったのは何故?

「健人と一緒に居たら、アイドル慣れしません?」
「アイドル慣れ・・・」
「そう、アイツのほうがキラキラしてるし、王子様っぽくないですか?」
「あー、よく『おはよう、姫』とか言われますけど」
「おおう、やっぱ大学でもブレねーんだな」

・・・いつでもどこでもあんな感じなのか。プロだな、プロ。ナミさんが言ってたとおりだ。

-----

【yugo】

キラキラアイドルを見る目で、俺を見てくる健人の友達。逆はいっぱいありそうだけど、すごく貴重な経験をしてる気分で興奮(変な意味じゃなく)する。

「アイドルの先輩は見たことないし。私の中では中島健人はアイドルじゃなくて、先輩なんです」

こーちさんのほうがアイドルっぽいし、緊張する、だって。

しかし、健人に女友達ねえ。

俺も去年まで大学生だったけれど。デビューしてない俺の場合は、そこそこ「普通」の大学生活を送れて。

でも、健人は大学でも仕事してるようなものだっただろうに。

それでも、こんなに可愛い友達ができたんだな。

他人事だけど、ちょっと嬉しくなった。

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設定タグ:SixTONES , 高地優吾 , 中島健人   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:tamami | 作成日時:2020年4月21日 10時

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