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街中で活動名を呼んだこと、可愛いと言ったことを凄い勢いで謝ってくる坂田さん
最初に会ったときもこんなふうに謝られていた気がするな。と思いながらなんとか顔を上げてもらった
『前も言いましたけど、俺そんなことで怒りませんよ。むしろ坂田さんに何度も謝らせて俺が怒られそうです』
冗談混じりに言うと、坂田さんはやっと笑って俺に勢いよく抱きついてきた
うわっとよろけたところを浦田さんに支えられる
96「ちょっと!ワシとマイエンジェルのデートについて来た分際でイチャつきすぎ!ほら、行くよ!!」
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96「これとか音質いいって好評!」
『なるほど…』
現在真剣に機材を物色中。
さっきの場所から俺たちは移動して、今は…名前は忘れてしまったけど、機材が豊富に揃っているビルにやってきた
さっきから3人がこれはどう?とか色々オススメしてくれるのだが、正直言ってどれがいいのかよくわからない
う「うーん、なかなか決まらないなぁ。よし、今回は俺たちでオススメセット用意するってのは?」
96「おっいいねぇ」
『え?え?』
う「デスクトップとかはいつ頃から使ってるんだ?」
『えっと、高校生の時にバイトで貯めた金で買ったっきりそれを…』
坂「歌い手始めたときくらいかな?じゃあ4年か…んじゃ俺デスクトップ、本体担当」
96「ワシ一緒にゲームしたいからキーボードとゲーミングチェア!」
う「じゃあ俺はマイクとその他諸々だな」
浦田リーダーの解散の声でそれぞれ散らばる黒木さんと坂田さん。
俺はというと未だ状況が読み込めず、満足そうに「よし、行くか」と歩き出す浦田さんの裾を掴んだ
『え、皆さんが選んでくれるんですか?』
う「そういうことだな。また迷子になったら困るからAは俺と、な?」
大好きなイケボで名前を呼ばれてしまえばうんと頷くしかない
これは…これも…と独り言を言いながらマイクやヘッドホンを物色する推しの横顔を盗み見る
俺の機材選びに推しがついてきてくれるだけで天国みたいなのに、こんな幸せでいいのだろうか
う「よし、これでいいかな。Aはここで待っててくれ、くれぐれも知らないやつについていかないように!」
完全に子供扱いされ、不服ながらも浦田さんを見送る。トイレにでも行ったのだろうか
すると、後ろから坂田さんの声が聞こえた
坂「あ、いたいたー!あれっうらさんは?」
『あ、坂田さん。浦田さんはトイレかと』
坂「ふーん。あ、選んだ物は家に送っといたで」
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mochi(プロフ) - 蒼央@そうさん» ありがとうございます!!!凄く励みになります (2020年11月8日 9時) (レス) id: 17f0603c12 (このIDを非表示/違反報告)
蒼央@そう(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってくださいι(`・-・´)/ (2020年11月7日 21時) (レス) id: 05e3395a04 (このIDを非表示/違反報告)
mochi(プロフ) - HIRUさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです! (2020年10月31日 8時) (レス) id: 17f0603c12 (このIDを非表示/違反報告)
HIRU - おもしろいです! 続き楽しみですヾ(*ゝω・*)ノ (2020年10月31日 6時) (レス) id: 6ff52c0009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちもちの目 | 作成日時:2020年10月10日 0時