やなの/男主/歌い手

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さ「まあ、推しの会みたいなもの」

こ「本当はメンバー全員でやりたかったけど、流石に皆忙しいから…」

『なるほど？あ、それで俺が来たから慌ててたんだ』

一応迷惑だったわけではないという事に安心する、けど…

な「まあ練習として、ね？不意打ちの方が真実味あるし、Aも信用しやすいでしょ」

この前の話、覚えていてくれたんだ
流石リーダー、感動で泣いてしまいそうで上を向く
俺がまだ不安になるということを気にしてくれていたんだなと思うと、申し訳なさよりも喜びが勝ってしまう俺はズルいんだろうか

さ「だとしても！言ってくれりゃよかったじゃん…こんなヲタ活全開の所を本人になんて」

こ「そ！そうだよ！Aだってこんなの見せられてもどうしたらいいか困っちゃうでしょ」

『え、俺もよくやるよ？』

なさこ「え？？」

『俺もよく作業部屋でPCは皆の配信開いて、スマホで皆の歌ってみたをBGMにして物販とかで買ったグッズとCD並べて…って今の皆よりやばいかも。だから皆も同じようなことしてるんだって思ったら嬉しかったよ』

落ち込んだ時なんかはよく部屋中を推しで埋めてなんとか気分を立て直していた
だから特によく配信をしてくれるすとぷりさんにはお世話になっていた

な「え、そうなの？」

こ「てか物販ってことは…ライブ来てたの！？」

『いや、物販だけ並んでたんだよ。ライブは申し込んだことなくて…』

推しのお顔を拝むなんて行為俺に耐えられると思ってなかったから
だけど物販は楽しかった、色んなリスナーさんがいてみんなお洒落してきてて

さ「まじか！あの場所にいたんだ」

な「てかそういえばだけど今日来たのってなんか話したいことがあったんだよね？」

『あ、そうそう！この間話してた人達と一緒に出かけたんだけど…』

.

.

こ「ちょっとだいぶキャパオーバー気味なんだけど」

さ「あのAtRさんと浦島坂田船さんと96猫さん、天月さんと動物園行って晩御飯食べて、帰りに痴漢されて助けられたって…ん？合ってる？」

口に出して説明すると中々凄いことがあの一日であったんだな

『そういうこと、だな』

な「よくわからないけどとりあえず痴漢大丈夫？」

『それは大丈夫！満員電車高校生以来で油断してた…本当、男の尻もんで何が楽しいんだか』

こ「いやいや、共感求めて来ないでくれる？」

な「あるあるでもなんでもないから」

え…男の人は恥ずかしいから言わないだけで皆痴漢経験済みだと思ってた
友達いなかったから…

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