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『そ、そらるさん、とまふまふさんですか?』
少し声が裏返りながら尋ねると、マスクをしているので本当のところはわからないけど二人の顔がぱあっと明るくなった気がした
そ「そうです、今日はありがとうございます。一ノ瀬彼方です」
ま「あ、あの、初めまして、相川真冬です!」
『初めまして、高宮Aです。こちらこそ今日はありがとうございます』
マスク越しでも輝く笑顔のお二人を見て、眼鏡を持ってきてよかったなと実感する
そらるさん…じゃなくて一ノ瀬さんはなんだか落ち着いていて大人って感じがするけど、相川さんは少し緊張しているのか声が俺みたいに裏返ってしまっていた
ま「あの…すみません。僕大ファンなんです握手…いいですか?」
『えっあの、逆にいいんですか?』
握手会でも無いのに推しと握手なんて、しかもあのまふまふさんと
ま「えっあはいもちろんです!?え、絶対断られると思ってた…」
そ「初対面で握手とか中々言わないよな」
『あ、の、俺お二人の大ファンです。こんなのと会ってくれてありがとうございます。大好きです』
ずっと言いたかった事を言えたスッキリ感とその勢いで相川さんの手を握る。あ、いきなり失礼だったかな
ま「…!!!!!」
そ「落ち着け、俺もやばい。あと俺も握手お願いします」
『あ、はい!いつも応援してくださってるのは知ってたんですけど、中々言える機会がなくて…こういう形で伝えれたのが凄く嬉しいです!』
そ「っこちらこそ、ずっと大好きだった高宮さんにそんな風に言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいです。今、俺達結構やばいです」
握手をしたら何も言わず一ノ瀬さんと俺を交互に見る相川さん、珍しく一瞬言葉に詰まる一ノ瀬さん。
なんか俺やっちゃったのかな?
少し不安になって考えていると
ま「あの、ここ寒いし外なので中入りませんか?」
そう言ってオシャレなカフェを指さす相川さん。確かに寒そうだし早く入ろう
カランコロン
心地良い鈴の音と
店「何名様ですか?」
そ「3人です、もし空いていたら周りに人の少ない席がいいのですが」
聞き慣れた大好きな低音ボイス
これが幸せかなんて思っていると相川さんに手を引かれる。俺そんなにぼうっとしてたつもりはないんだけど…
店「承知しました。あちらのお席におかけください」
通されたのは角のテーブル席。
今日は平日の昼間なので元々お客さんは少なかった
そ「それで本題なんですけど…コラボしない理由、聞いてもいいですか?」
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mochi(プロフ) - 蒼央@そうさん» ありがとうございます!!!凄く励みになります (2020年11月8日 9時) (レス) id: 17f0603c12 (このIDを非表示/違反報告)
蒼央@そう(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってくださいι(`・-・´)/ (2020年11月7日 21時) (レス) id: 05e3395a04 (このIDを非表示/違反報告)
mochi(プロフ) - HIRUさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです! (2020年10月31日 8時) (レス) id: 17f0603c12 (このIDを非表示/違反報告)
HIRU - おもしろいです! 続き楽しみですヾ(*ゝω・*)ノ (2020年10月31日 6時) (レス) id: 6ff52c0009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちもちの目 | 作成日時:2020年10月10日 0時