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陸くんはニヤニヤした顔で莉犬さんを見ている。
いや、さっきあなたも同じような感じだったよね?俺もだったけど…
そして未だあわあわしている莉犬さん
『かわいい…』
空気が凍る。
え、もしかして口に出てた?やばいやばいきもいから!流石にこれは嫌われた
どんどん顔から血の気が引いていく。
まずいよ、陸くんの顔も固まってる
『ごm(り「どう考えてもやなさんの方がかわいいしかっこいいでしょ!!」…?』
な「うんうん、もちろん莉犬くんは可愛いけど、Aは何よりもかわいい。」
そろそろ相談がどうこうの段階じゃなくなってきた…
『あ、ありがとう?なんだと思うけど、それより陸くん。俺相談しに来たの!』
なり「あ…/え…」
莉犬さんは知らなかったから申し訳ないけど、陸くんに至っては忘れてたでしょ絶対。
俺は一刻も早く上手くコラボのお断りを入れる方法を知りたいんだ!
なんなら莉犬さんにも考えてもらおうか…?
それでいっそ嫌われれば距離も置けるんじゃ…
な「忘れてたのはごめんだけど、後半声に出てるから」
り「嫌われるってどういうことですか?」
もしかしなくても怒ってる?
.
り「なるほど…」
一通り説明し終え、二人ともうーんと唸っている
り「正直、俺もやなさんにはコラボのお誘いしたいなと思ってた側なんで…」
な「そうそう、俺もそっちだからまさか断る理由を本人に聞かれるなんて思ってなかったよ」
まさかの二人も誘おうとしてくれてたなんて…
有り難いことだな
こんな大好きな人達に嫌われたらと思うとゾッとする。やっぱり早く断りを入れないと
な「んー、でも話を聞く限りセンラさんとかは断った所で諦めないと思うんだよね。」
り「うーん、本当の理由を話すか、断わり続けるのどちらかだとは思うけど、配信はしないんですよね?」
『まあ…それに初配信がこんな重くて面倒くさい話とか余計嫌われるし…』
俺が配信しない理由とか皆気になるわけないし、いちいち断る度にこの話をしていたらこちらの気が滅入ってしまいそうだ。
どうしたものかと頭を悩ませるけど、上手い答えが中々見つからない
り「俺思うんだけど、やなさんが慣れたらいいんじゃないですか?」
『…?どういうことですか?』
り「えっと、やなさんが嫌われてないと自信を持てるようになればいいんでしょ?なら俺達がいるじゃん!俺達本当にやなさん大好きだしやなさんへの愛はでかい自信がある!」
な「確かに…それいいかもしれない!」
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mochi(プロフ) - 蒼央@そうさん» ありがとうございます!!!凄く励みになります (2020年11月8日 9時) (レス) id: 17f0603c12 (このIDを非表示/違反報告)
蒼央@そう(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってくださいι(`・-・´)/ (2020年11月7日 21時) (レス) id: 05e3395a04 (このIDを非表示/違反報告)
mochi(プロフ) - HIRUさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです! (2020年10月31日 8時) (レス) id: 17f0603c12 (このIDを非表示/違反報告)
HIRU - おもしろいです! 続き楽しみですヾ(*ゝω・*)ノ (2020年10月31日 6時) (レス) id: 6ff52c0009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちもちの目 | 作成日時:2020年10月10日 0時