愛されちゃってくださいな２/男主/歌い手/BL

罰ゲーム ページ14

『え、ちょっと…あー』

目の前にはスピンしながら崖から落ちていくピーチ姫の姿が

ま「お先ー」

どんどん俺の順位は下がっていって、最終的には8位

『…千羅に抜かされたのがショック』

さ「あひゃひゃひゃひゃ！！」

セ「ええ！？なんでぇ！？」

独特な笑い方の悠と、逆にショックを受けたみたいな千羅。
悠に吊られて笑いそうになるけれど、早く順位を巻き返さないと。この試合は罰ゲームありだから、みんな本気の目で画面を見つめている。渉と彼方なんか本気すぎて全く喋らない

あ「AA、彼方さんと渉の邪魔してきてよ」ﾎﾞｿｯ

えぇ？っと言いながらもﾁﾗｯと二人を見ると、こんな会話にも気付かないくらいに集中している。てか二人ともあと一周じゃん、やばいやばい、これは邪魔するしかない！
俺はコントローラーを動かしながら肘で彼方の脇腹を、足で渉のお腹をくすぐった

そ「えっ、んん……A？」

う「んっ…え、あ……A〜？」

あ、ちょっとやばいかも。
二人の画面では、共にバナナに引っかかってスピンした姿が。お前ら仲いいな
こんな時は言い出しっぺの翔太と俺のすることに気付いて終始ニヤニヤしてた志麻に助けを…

し「…なんやA。早くしんと罰ゲームやぞ」

あ「A頑張れー」

こいつら…あとで絶対仕返ししてやる

う「ゴール！俺一位」

そ「二位か…やっぱ渉くん強いね」

『えっちょっとまっ』

俺あと一周半あるんですけど？
そんなことを考えてる間にもみんなはゴールしていく。
まだゴールしてないのは俺と千羅だけ、だけどもう千羅はゴール目前だ。

『千羅〜』

できるだけ甘えた声で千羅に声をかける

セ「…ｶﾁｶﾁ……おっしゃゴール！で？Aどうしたん？？」

無言で千羅の腹をつつく

セ「わ、ちょ、ごめんて！ちょっと、痛いから！」

ま「ストーップ！じゃあはい、最下位確定のAは罰ゲーム決定〜」

いえーいと7人は楽しそうに手を叩いている。
絶対ロクでもないこと言ってくるのは目に見えてるし、何よりさっき彼方と渉にちょっかいかけたのが一番不味い。

『一つだけ言わせてもらうと、やれって言ったのは翔太だし、それ見て笑ってたのは志麻だから！』

う「んー？それとこれとは関係ねぇだろ〜？」

そ「やったのはAなんだから変わらないでしょ」

くっそ、これは罰ゲーム(ハードvre.)確定コース…

『で？罰ゲームは？』

どうせパシリとかだとは思うけど、嫌な予感がする…

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