愛されちゃってくださいな/男主/歌い手/BL

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＜やめろ！！その子に手を出すな！！！

おぉ、久しぶりに映画館で見ると迫力が違うな…え！こいつつよ！！
スクリーンには主人公たちの熱いバトルが繰り広げられていて、俺は食い入るようにスクリーンを見ていた。

う「妬けちゃうな…」ﾎﾞｿｯ

『うぁっ』

するっと俺の指に手を絡ませてくるこの手の犯人は

『え、ちょ渉？』

そう問いかけてみても反応はなし、それならとまた前に向き直ると指をまたほどいたり、絡ませたり、耳元で息を吹きかけたり…なんか、やらしい
恥ずかしさとゾクゾク感で危うく声が出そうになり、慌てて下を向く。
俺、今絶対顔真っ赤！！

う「ほら、ちゃんと最後まで映画見て？」ﾎﾞｿｯ

『ひっぅう…///』


ぜんっぜん映画に集中できない！！！


うらたside

『意外と面白かったな、なぁA？』

俺がにやついた笑顔でAの顔を覗き込むと

A「っ…///」

ほーんと可愛い
上映中も俺のちょっかいに必死で耐えてたし、今だって真っ赤な顔で照れてるところがたまらなくかわいい。
どんどん勝手に歩いて行こうとするAに怒らせてしまったかもと少し早足で追いついて

『ごめん！悪かった！！ついお前が可愛くて…』

A「…それ、反省してるの？」

そういって俺の顔を見るAの顔はもういつもの雰囲気に戻っていた。
ガチで怒られなくてほっと胸をなでおろしながら

『めちゃくちゃしてる。ごめんな、嫌…だったよな』

A「……その、嫌、とかじゃなくて、恥ずかしいから…///」

その可愛さに頭を抱える

『っはぁ〜…それは可愛すぎるって』

A「ええ？大丈夫？」

慌てて俺の顔を覗き込む姿も何もかも可愛くて


あぁ、好きだな


youside

あれから俺らは少しカフェで休憩してから帰路についた。
映画館内でのことは、恥ずかしかったけど嫌ではなかった。そう思う自分に正直驚いたけど、他の人だったらと考えると鳥肌が止まらなくなるから、俺は渉やみんなじゃないと駄目な体に気づかないうちになっていってるのかもしれない。
そう考えると、何故か不思議と嬉しい気持ちになった。

『あ、俺の家ここだから』

そういうと渉は「んじゃな」といいさっき来た道を引き返そうとする

『え！渉の家そっちなの？』

う「ん？うん、そうだけど？」

てことは送ってくれたのか、俺、愛されてるなぁ…

『んーん、なんでもない。ありがと』








愛されすぎて溶けてしまいそう

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