悪魔で、ヒーロー (ページ25)

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悪魔　24 ページ25

障子side

第４種目は握力測定だった
今は２人１組で測定するらしい

そして俺のペアはルシファー・ネフィリアムだった

入試成績１位のこいつはいろいろとぶっ飛んでる
そもそも俺たちの常識とこいつの常識は違っているのかもしれない

なぜなら、握力では自信のある俺でさえ、こいつには敵わないと思ったからだ

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障「ふんっ！」

僕は障子とペアを組んで握力測定をしている
障子君は寡黙な奴だけど優しい人です

障子は腕を大量に作り出し、５００越えの記録を出した

その個性便利だですねー

障「次ネフィリアムの番だぞ」

『えぇ、ありがとうございます』

僕は測定器を手に持ち、深呼吸

『ふんっ！』

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障子side

信じられん
あいつ本当に俺と同じ人間か？

そもそもあいつの個性は何なんだ
相澤先生は複数持ちと言っていた

個性の複数持ちはごく稀に生まれる
そして錬磨はその個性を複数持っている

今までの測定を見ても５０mをあっという間に走り、反復横飛びも上半身起こしでも、さも当たり前のようにとてつもない記録を叩き出す

そして握力なんかは

切「おぉ、障子、ネフィリアム。どうだったお前らの記録」

障「俺は500kg越えだ。しかし、ネフィリアムば‥‥」

俺が言葉を濁してしまう
当たり前だ、あんなの聞いても誰も信じてくれんだろう
だから、俺は握る箇所をぺしゃんこにされた握力測定機を渡した

障「ほら」

上「なんだこれ？壊れてんじゃん」

切「本当だ。握るとこがぺしゃんこにされてんぞ、それ」

障「それがネフィリアムの記録だ」

切・上「「は？」」

・・・・・・・・・・・・

切「いやいや、それはなんでもあり得ないだろ」

上「いくら規格外なネフィリアムでもあの握力測定機をぺしゃこになんて、無理だろ」

だろうな
信じるわけないよな

それが当たり前だからな
それじゃあ証明してもらおう

障「ネフィリアム、こっち来てくれ」

『ん？どうかしましたか？』

障「例の握力測定をもう一度やってくれ」

僕は切島達の握力測定器を渡す
ネフィリアムは『えぇ、いいですよ…』と言い、握り、潰した

バキッペシャッ

『はい、どうぞ』

ネフィリアムはぽかんとしている切島達の手にペシャンコにされた握力測定機を置いて去っていった

悪魔の力を舐めたらいけないよ…

『素の力が元々強いからねえ…』

あとは、ソフトボール投げか…