悪魔で、ヒーロー (ページ13)

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悪魔　12 ページ13

───亀裂が生じた地面から剥き出しにされ、平衡を失った電柱が、尻餅をつかせた受験者達に向かって倒れてきているところを、砂塵により狭まれた視界の端で捉えた。

『ッ…ぶねぇな……』

咄嗟にその受験者と電柱の間に滑り込み、衝撃を受け止めた
案外緩やかに倒れてきたとは言え、この電柱の重さには人間は耐え兼ねないだろう

致命傷どころの話じゃないな

『失礼、大丈夫でしょうか？』

受験者達は僕に声をかけられ、はっと目が覚める

モブ1「私の足が！瓦礫に」

『ほら。もう大丈夫ですよ。』

ごっつい瓦礫をどかすとモブ達はあっけらかんとしていた

『あの、大丈夫ですか？頭打ったんじゃ・・』

モブ2「い、いや！俺達は大丈夫！さぁとっとと逃げよう！」

『？……なんでですか？』

モブ3「なんでって、こんなバカでけぇ奴に勝てるわけねぇじゃん！」

モブ1「だから、早く…『そのような心意気でこの学校を受験したのですが？』え」

『いやいや、いいのですよ別に、逃げても…
僕には関係のない話ですし…
ですが、平和の象徴であるオールマイトは常に自分より大きな敵から市民を守ってきました。
貴方達は、勝ち目がないからって市民を置き去りにして逃げ出すのですか？』

モブ2「・・・・・・でも、死んじまったらどうしようもないし」

『ヒーローは自分の命を優先しませんよ』

モブ2「えっ」

『これから貴方達が踏みいる所はそのような生半可な考えが通じないところですよ…

そしてプロヒーローになれば、嫌でも修羅場と鉢合わせます
貴方達は本当にそんな覚悟でここを受験したのですか？』

モブたちは黙ってしまった

『まぁ、僕には関係のないことなので失礼しますね…』

僕は、翼を広げ0Pヴィランのもとに向かった

『なぜ逃げるんだ…こんなに面白いとゆうのに！』

俺は、興奮した顔を隠しながら向かった