特別なキミ (ページ45)

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Aside─────

次期ドラマの番宣で忙しくなってきた蓮くんを、今日も私は【テレビ】で見てる。

少し前は、忙しい中でも、少しは合う時間を一緒に過ごせてた。

私も私で有り難いことに写真集の撮影があり、地方と自宅を行ったり来たりしているから、今時間を合わせるのはさすがに難しくて、ぜんぜん会えてない。

今日は自宅に帰ってこられたから、すごくリラックスした気持ちで見てるテレビ。

A『あ、蓮くん。』

テレビの中の蓮くんは、スタジオゲスト。
朝ドラで共演した女優さんとの出演。
楽しそうに笑ってる。

A『蓮くん元気そ(^ー^)』

無意識に発してたその言葉が、なんだか余計に寂しさを倍増させる。

A『燃費いいって言ってもさ、、』

Prurururu ...
Prurururu ...

A『れんくん！』

蓮「Aちゃん( ´ー`)おつかれさま！」

A『、れんくん？』

蓮「( ´▽`)うん、そうだよ、」

A『ん、』

蓮「Aちゃん？どうかした？」

A『んーん、どうもしてなぃ、ょ』

蓮「隠しても声でわかるよ？」

蓮「あ～、Aちゃんのこと心配で、撮影集中出来ないかもな～？」

A『ぇ、ぁ、ぃゃ、、あの、、えっと、、違うの、』

蓮「(´ー`)何が違うの？」

A『、、いま、テレビに蓮くん出てて、、撮影でも蓮くんに会えてる人達いいなぁって、思って、、そしたら、すごく寂しくなっちゃって』

蓮「Aちゃん可愛すぎて困るよ、ほんと。」

A『そんなこと、』

蓮「ある。」

A『私は、、』

蓮「ん？」

A『私は、、、蓮くんのこと、どんどん好きになりすぎて困ってる。』

蓮「！！！！！」
　「Aちゃん、、それやばい」

A『やばいよね、ごめんね？』

蓮「ぃゃ、、、嬉しすぎてやばい。」

A『嬉しい？』

蓮「あたりまえじゃん！好きな人に『好きになりすぎて困る』なんて言われたら。」

A『、、そう、だね、、、』

蓮「でしょ？」

蓮「まだ撮影してるけどさ、次のシーンで終わるから、会いに行っていい？」

A『私はいいけど、蓮くん疲れてるし、明日も早いんじゃないの？』

蓮「明日早いけど、今のAちゃんを一人にしたくない。」

A『れんくん。』

蓮「てゆーか、俺が会いたくて仕方なかったから、、ほら、Aちゃん燃費わるいし。」

A『んふふ(^ー^)』

蓮side──────

電話越しに笑うAちゃんに安心した、22時。