３ ページ26
Aside________
長い芸能界生活で、共演者のかたに恋心を抱くことなんて一度もなかった私が初めて恋したのが蓮くん。
はじめて。
だから分からない。
芸能人て、魅力の塊だから、芸能人同士引かれ合うことも理解できる。
でも私には今までそういう感情がなかっただけに、さっき目の前で見た光景は、正直堪えた。
Prurururu ...
Prurururu ...
Prurururu ...
さっきからずっと鳴ってる電話も蓮くん。
撮影再開まで、あまり時間はないのに、、蓮くんを避けることしか考えず、スタジオとは逆方向へ。
人通りの少ない通りで、落ち着かなきゃ、と呼吸を整える。
せめてマネージャーさんには連絡しなきゃ、とスマホを出せば、、
不在着信が８件、LINE通知が３件、、
全部蓮くん。
LINEは既読にしないまま、取りあえずマネージャーさんに連絡。
道に迷ってしまったのでタクシーで戻る、と。
相変わらず方向音痴だな、なんて笑われたけど。。
やっぱり気になってLINEを見れば、、
蓮Aちゃん、今日の仕事終わったら会いたい
蓮何時でもいい
蓮連絡待ってる
何を話すつもりなんだろう？
さほど離れていない場所だったのにタクシーに乗ってしまったからすぐに着いたスタジオ。
近い距離だったのにごめんなさい！
と運転手さんに言えば、
大丈夫だよ、ありがとうございました。
と優しい笑顔をくれた年配の運転手さんに心を温かくしてもらえた気がした。
気持ち切り替えなきゃ！！
スタジオに入ればマネージャーさんが待ってた。
A『すみません遅くなりました！』
ﾏﾈ「ﾊﾊ(´▽`)意外と大丈夫だよ、さっき再開の声かかったばっかりだから。」
A『良かった、、』
ﾏﾈ「ん？なんか買ったの？」
A『あ、うん、素敵な花屋さん見つけて、』
ﾏﾈ「貸して？預かっとく！」
A『ありがと！』
そんな話をしてるうちに、ヘアメイクさんが色々整えてくれて。
すんなり撮影再開できた。
「「撮影以上です！おつかれさまでした！」」
関係者への挨拶を済ませ、楽屋に戻り、、
A『ふぅ、、疲れたけど楽しかったぁ〜』
ﾏﾈ「おつかれ！明日夜のラジオまでオフだし、ゆっくりな？」
A『いつもありがとう(⌒‐⌒)』
ﾏﾈ「おぅ(^^)b」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 432人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mime | 作成日時：2022年12月5日 11時
