妹さん ページ45
赤side
智洋さんが振り向いた瞬間、バッと手を離される。
驚いて後ろを向いて見ると、そこには見覚えのある女の子。
緑妹「ともくんおったんや!」
緑「あ、おん。お前も来てたんやな」
明らかに動揺しとる智洋さんと、若干気まずそうな顔の妹さん。
もしや、手繋いどるとこ見られてたんかな。
別に俺はそれでもええんやけど。
でも、気まずそうなのはそれが理由やないみたい。
妹さんの後ろにいたのは、長身のイケメン。
たぶん声かけた後に自分の兄がシスコンやってこと思い出したんやろな笑
緑「あっ......と、彼氏、?」
緑妹「あ、うん。そう。紹介してなかったね」
緑「妹がお世話になってます。」
いつもだったら質問攻めをしてそうだが、この状況であまり頭が回ってなさそうな智洋さんは丁寧にお辞儀をしとる。
そんな姿に妹さんも怪訝な顔をした後、今気づいたかのように俺の方を見た。
緑妹「あっ......そちらの方は?」
緑「あー、会社の人。」
いやもっと言い方あったやろ。
会社の人ってなんや会社の人って。
緑妹「へえ、なんか見たことある気がする。気のせいかな笑仲良いの?」
緑「んー.....別に、ただの部下やで」
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作者名:もちもち子 | 作成日時:2020年7月5日 22時