憧れのあの人に。続【JW赤×緑】 (ページ18)

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お誘いページ18

緑side

バレてへん、よな。

俺がキスした後もしばらく寝とったし、今も普通に横を歩いとるし。

.....なんや難しい顔して黙っとるけど。

別に俺のことやないよな。

赤｢あっ！！！！これや！！！｣

急に大きな声を出すしげ。

｢びっっっくりしたぁ｣

赤｢あ、ごめんごめん笑｣

振り返ると少し後ろで立ち止まっとった。

｢どしたん？｣

赤｢あ、えーと、そのー.....｣

何かを言いたそうにもごもご口を動かしとる。

｢なーに、ちゃんと言ってや笑｣

赤｢これ！一緒に行きませんか！｣

彼が指さす方向を見ると、そこには1枚の貼り紙。

『〇〇地区花火大会 8月26日(日)』

ここら辺の地域で1番でっかいお祭り。

赤｢あの、もし空いてたらで、ええんやけど.....｣

｢ふふ、どーしよかな｣

もう答えは決まっとるのに、不安そうに見つめてくる彼が可愛くて焦らしてしまう。

赤｢8月最後の日曜日やし、予定あったり、する.....よな｣

｢ええよ｣

赤｢へ......？｣

断られると思ってたんか間抜けな顔をしとる。

好きな人からのお誘いなんて断れるわけないやろ。

たとえ、相手に気持ちがなかったとしても。

｢花火、見に行こか｣

赤｢っ.....おん！よっしゃあー！智洋さんとお祭り！｣

無邪気に喜ぶ彼に思わずにやけてしまいそうになりながら、

期待に胸を膨らませた。