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金色 ページ13
緑side
｢ただいまー｣
家のドアを開けるとなんや楽しそうな声が聞こえてくる。
靴を脱いでリビングへ向かうと、部屋からあっくんが出てきた。
橙｢あ、もんち！俺今帰るとこやってん。｣
｢あー、もう帰るん？しげは？｣
橙｢しげはあっちでテレビ見とる｣
良かった。帰らず待っとってくれた。
橙｢それ、ええなあ。似合っとるで。じゃあまた明日！おじゃましましたー｣
｢ふふ、あんがと。はーい、またねー｣
帰っていくあっくんに手を振り、気を取り直してリビングのドアを開けた。
｢ただいま、しげ｣
赤｢あ、智洋さんおかえ....り｣
俺を見た瞬間目を見開き、嬉しそうな顔をする。
そう、その顔が見たかってん。
赤｢え！？ひっさしぶりに見た！｣
｢俺もひっさしぶりにこれにしたわ笑｣
赤｢.....やっぱり綺麗やな。智洋さんの金髪。｣
俺の頭に手を伸ばし、サラッと髪を撫でる。
赤｢でもいっつも髪色変えんの急やな笑｣
急や、ないで。
しげがもう1回見たいって言っとったからやん。
好きって、言っとったからやん。
やけどあの時寝たフリをしとった俺は、そんなこと言えへんから。
｢まあ、気分で変えとるから笑｣
と笑いかけることしかできんかった。
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作者名：もちもち子 | 作成日時：2020年7月5日 22時
