. ページ20
.
.
.
なんだかちょっとむず痒い気持ちのまま目的地を目指し、もう到着する寸前まできた。
「あ!」
お店が見えた頃に、はなちゃんが声を出した。
「まま!」
はなちゃんが嬉しそうに指差す方向には、マカロンのお店の店員に、必死に何かを訴えている女の人の姿が見えた。
その人は、はなちゃんの声に気付いて、勢いよくこちらを振り向いた。
「はな!!」
はなちゃんのお母さんは、こちらに駆け寄り、はなちゃんを強く抱きしめる。
よかった、よかった、と大粒の涙を流すお母さんにつられて、はなちゃんもポロポロと泣き始めた。
「あのっ、はなを助けてくれたんですよね…?
本当に、本当にありがとうございます…!!
ご迷惑お掛けしてしまってすみません…」
「いえ!全然!はなちゃん、とってもいい子でした」
お母さんはそう言った私に安心したように微笑むと、くるりと後ろを向いて、
「お二人もありがとうございました…!
困っている時に声を掛けて下さって、本当に何と申し上げたらいいのか…」
と、誰かに感謝の言葉を告げた。
誰だろ、と思ってそちらの方を見ると、そこには探し続けていた二人の姿が。
「のっ野薔薇ちゃん〜〜!!!!!!」
「あ!!ちょっとアンタたち!どこ行ってたのよ!勝手に迷子になって……!」
「そーそー!」
「迷子はお前らだろ!はぐれたらまずスマホ見ろ!」
「両手塞がってて見れなかったのよ!」
思いがけない所で野薔薇ちゃん、悠仁と合流し、いつも通り賑やかになって安心する。
はなちゃんとお母さんに何度も感謝され、マカロンをご馳走してもらってから離れた。
.
(えーっと、次どこ行く?)
(スカイツリー!)
(雷門!!)
(お台場!)
(サンシャイン水族館!!)
(渋谷ストリーム!)
(何でもいいから早く決めろ!)
1204人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
肉じゃが - なぜだ…恵推しじゃないのにこの小説が神様に見えてきた… (8月15日 18時) (レス) @page34 id: 42198287f0 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - アイラブメグミイイイイイイイイイイイイイイイイイ 投稿頑張ってください!応援してます!この作品めっちゃ好きなので!ニヤニヤが本気で止まらないです!!!いいなぁ夢主ちゃん。私も恵君に可愛いって言われたいよーーーー😭 (2022年8月30日 17時) (レス) @page23 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - あぁぁぁぁぁぁ!恵君かっこいい!私の顔今真っ赤です!今後も頑張ってください! (2022年1月8日 15時) (レス) @page34 id: 634c848308 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - やばいニヤけが止まらない、、!w (2021年7月9日 16時) (レス) id: 7ab4427546 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - もち明太さん» ありがとうございます〜!!よろしくお願いしますっ! (2021年2月17日 19時) (レス) id: ed116a4644 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もち明太 | 作成日時:2021年1月16日 17時