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迷子の女の子___もとい、はなちゃんと手を繋ぎながらはなちゃんのお母さんを探す。
「うーん、どうしよう。多分はなちゃんのお母さんもあちこち探し回ってるだろうし……」
「この人混みだとすれ違っても気付かない場合もあるな……」
どうしようかと2人で考えていると、恵くんは何か思いついたのか、私がさっきやったようにはなちゃんの前にしゃがんで目線の高さを合わせる。
「今日、この辺りの店で買い物したりしたか?」
「した……」
「じゃあ、最後にお母さんと一緒に行った店、覚えてるか?」
「さいご……えっと……んと……」
恵くんの質問に、うんうんと唸りながら頑張って思い出そうとするはなちゃん。
頑張れ…!
「えっとね、あっちのほうでおかしたべた」
「お菓子…?」
「これくらいの、かわいいおかし」
はなちゃんは小さな手でお菓子の大きさを伝えてくれる。
1口サイズでかわいいの……
「あっ、マカロン!」
「まかろん!それ!」
「そういや、あっちの方に専門店があったな
行くぞ」
「えっ、行ってどうするの…?」
「母親と最後に別れた店がそこなら、母親の方がその店の店員に聞きに戻って来るだろ。
"うちの子見ませんでしたか"って」
「あっ、なるほど……それで、その後はなちゃんのお母さんがどっちに向かったか店員さんに聞けばいいんだ!」
「ああ。…まあ、あくまで俺の予測だけどな」
「何もしないよりはいいよ!そんなに離れてもないし、行こう」
きょとん、とした顔で私たちの話を聞いていたはなちゃん。
こんなに可愛い娘さんがいなくなって、今頃お母さんはきっとすごく心配しているだろう。
はなちゃんの手を、もう離れないようにしっかり握って、目的地へ向かって歩き始めた。
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「Aおねえさん」
「ん?」
お店へ向かう途中。
はなちゃんは私たちに慣れてきたのか、少しずつ話しかけてくれるようになった。
「恵おにいさん、かっこいいね」
「うん!そうだね、恵くんはかっこい、…………」
思わず脊髄反射で出た返事。
恥ずかしさで、じわっと顔に熱が集まるのがわかった。
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肉じゃが - なぜだ…恵推しじゃないのにこの小説が神様に見えてきた… (8月15日 18時) (レス) @page34 id: 42198287f0 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - アイラブメグミイイイイイイイイイイイイイイイイイ 投稿頑張ってください!応援してます!この作品めっちゃ好きなので!ニヤニヤが本気で止まらないです!!!いいなぁ夢主ちゃん。私も恵君に可愛いって言われたいよーーーー😭 (2022年8月30日 17時) (レス) @page23 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - あぁぁぁぁぁぁ!恵君かっこいい!私の顔今真っ赤です!今後も頑張ってください! (2022年1月8日 15時) (レス) @page34 id: 634c848308 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - やばいニヤけが止まらない、、!w (2021年7月9日 16時) (レス) id: 7ab4427546 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - もち明太さん» ありがとうございます〜!!よろしくお願いしますっ! (2021年2月17日 19時) (レス) id: ed116a4644 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち明太 | 作成日時:2021年1月16日 17時