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この時、やっと私は気付いた。
「(今、私…恵くんと普通に話せてたよね……？)」
野薔薇ちゃんたちとはぐれてしまったことで頭がいっぱいで、逆にそれは恵くんと二人きりだという単純なことに気付いていなかった。
気付いていないからこそ、何も気にすることなく無意識に恵くんと会話ができていたけど、
意識してしまった瞬間、心臓がドッドッドッドッと凄い勢いで脈打ち始めた。
「(あ、あわわわわわ…！！ふっ不整脈で死んでしまう！！血圧がっ！血圧が〜！！高血圧になる！！
めっめぐ、恵くんに握られてる手首熱い…！焼き切れる…！！！)」
何もかも間違った思考に陥っている私。
私がアニメや漫画の登場人物なら、今頃目がぐるぐる回っていると思う。
一人でパニックになっていると、目の前。歩いていた恵くんが突然ピタリと止まる。
後ろにいた私は反応が遅れてしまい、恵くんの背中にぶつかってしまう。
「う"っ」
「あ、悪い。大丈夫か？」
「だっ大丈夫！ごめんね！
どうかしたの…？」
私がそう尋ねると、恵くんは少し先のところを指さす。
「あれ…迷子か？」
「迷子…？」
恵くんが指さした方へ視線を向けると、そこには4歳くらいの小さな女の子がちょこんと立ち竦んで泣いていた。
周りの人は全く気にかけていないようで、すれ違いざまにチラリと女の子を一瞥するだけだった。
「酷い、あんな小さな子が泣いてるのに…」
「行くぞ」
私たちは人混みをかき分けながら、その子の元へ向かう。
「こんにちは。どうしたの？」
女の子の目線の高さに合うよう、しゃがみこんでから声をかける。
すると、女の子は大きな涙をぽろぽろと零しながら「まま」とだけ言った。
「ママとはぐれちゃったのかな？」
「…うんっ……」
「よしよし、大丈夫。
お姉さんと、このお兄さんが一緒にママを探してあげる。」
なるべく怖がらせたりしないよう、優しく頭を撫でてから、ハンカチで涙を拭ってあげる。
「いいの……？」
「うん、いいよ！あなたのお名前は？」
「はな……」
「はなちゃん、ね！かわいいお名前！
お姉さんのお名前はA、こっちは恵お兄さんだよ」
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肉じゃが - なぜだ…恵推しじゃないのにこの小説が神様に見えてきた… (8月15日 18時) (
レス) @page34 id: 42198287f0 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - ｱｲﾗﾌﾞﾒｸﾞﾐｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲ 投稿頑張ってください！応援してます！この作品めっちゃ好きなので！ニヤニヤが本気で止まらないです!!!いいなぁ夢主ちゃん。私も恵君に可愛いって言われたいよーーーー😭 (2022年8月30日 17時) (レス) @page23 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - あぁぁぁぁぁぁ！恵君かっこいい！私の顔今真っ赤です！今後も頑張ってください！ (2022年1月8日 15時) (レス) @page34 id: 634c848308 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - やばいニヤけが止まらない、、！w (2021年7月9日 16時) (レス) id: 7ab4427546 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - もち明太さん» ありがとうございます〜！！よろしくお願いしますっ！ (2021年2月17日 19時) (レス) id: ed116a4644 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もち明太 | 作成日時：2021年1月16日 17時
