さよならじゃなくて

3話 ページ4

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薮｢A、どうした？｣


『その前に、私からみなさんにご報告があります。』


山｢え？｣


一部のスタッフさんにしか"このこと"を言ってないからみんなが戸惑うのは当然だろう。ファンのみんなのザワザワも耳に入ってくる。


それでも、残っている勇気を振り絞る。
今逃げたらだめだ。





『私 天野Aは、Hey! Say! JUMPを"卒業"いたします。』



ｻﾞﾜｻﾞﾜ



高｢は？｣


山｢え？｣


伊｢え｣


薮｢ちょっと待ってA、どういう…｣


『突然驚かせてしまってすみません。…なにかされて辞めるとか、ジャニーズが嫌になったとか、メンバーが嫌いとか。そんなことは無いです。…私はジャニーズでただ1人女です。男社会で頑張ってきました。これまで本当に色んなことがありました。楽しいことばかりでなく、辛いことも。仲間が…いなくなって寂しくなったりもしました…。でもそれはすべて私の青春です。そして人生です。』


『…。そしてHey! Say! JUMPが結成して11年が経ちました。私ももうすぐ30になります。私の夢はみんなを救うこと、そしてできるだけ多くの人を笑顔にすることです。…果たして私にそれが出来ているのか。それを考えた時…っ。このグループを…離れて…。その決断にいたりました。』





さっきまでのざわつきが嘘のように、
静まり返っていた＿。



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