あおいろ4

過ぎ行く日々4 ページ6

慧side

慧「ん………？」

亀梨「慧？わかる？」

ふわふわする頭に亀梨先生の声が届いた。

慧「せんせ…？」

亀梨「よし、意識戻ったな……ったく、勝手に何してたんだよ。俺が当直で良かったわ……きっと宏太たち血相変えてくるぞ」

先生は荒い口調だけど、ぱちりと目が合えば”頑張ったな”って優しく微笑んでくれた。

あぁー…俺生きてる……

よかった……

亀梨「俺からは一つだけ。今後勝手に出歩くな。これは主治医からの注意だ。まぁ、お説教は宏太がするだろうからな」

慧「……でも…」

亀梨「でもじゃない。不自由な辛さは絶対俺には分からないけど…俺はお前を生かしたい。医者としても……俺自身としても…な？約束して？」

そんな顔されたら反抗なんて出来ないじゃん。

先生ずるいよ。

慧「……わかった。……ごめんなさい」

亀梨「おう」

俺の周りにはいつも無い機械があって、ピピピと鳴っている電子音がどうも鬱陶しい。

慧「……ね、…こいつらいつ取れるの…」

亀梨「んー…まだ何とも……邪魔だからって昔みたいに引っこ抜くんじゃねーぞ？」

慧「さすがに….それはしないよ…」

はははって笑いながら、一つ一つ機械を確認していく先生。

亀梨「よし、だいぶ安定したな。もう大丈夫だ」

慧「ん…」

先生の言葉に安心して、目を閉じかけた時、病室の外からバタバタと足音が聞こえた。

亀梨「おー。来たねぇ。ちょっと話してくるよ。疲れたら寝てていいからな？」

そんなこと言ったってさ…

どんなお説教されるのかと思えば、寝るに寝れないっつーの。

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