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大切すぎて4 ページ11

大貴side

拒絶されたらどうしようって…怖くなかったって言えば嘘になる。

でも、慧はいつもと同じように笑ってくれた。

大貴「わがまま言ってごめんね」

先生から借りた寝具を敷いて、そこに横にはならずにベッドサイドの椅子に座る。

慧「んーん…大ちゃん、眠くねぇの?」

大貴「大丈夫。慧は?眠かったら寝ていいよ?苦しかったりは?ない?」

慧「大丈夫だよ…」

大貴「ん、よかった」

聞きたいことは沢山あるけど…

さっきの乱れる慧が頭の端っこにいて、オブラートに包みすぎた言葉しか思い浮かばない。

慧「……宏太…どんな顔してた…?」

暫くの沈黙のあと、慧がぽそっと呟く。

大貴「…どんな……んん……今の慧みたいな顔してたよ」

慧「………そっか…」

大貴「……うん……慧はどうして屋上行ったの?」
.


.


.
慧「…ずっと寝てると怖くなる…このまま死ぬんじゃないのかなって………生きてるって感じたかったんだ……まぁ、そのせいで死にかけたんだけど」

慧はエヘヘって笑うけど、笑ってやれないよ…

何て言ってやればいいのさ……

大貴「………星、見えるの?」

ひねり狂って出たのは、幼稚園児の疑問かよって突っ込みたくなるようなものだった。

それでも、慧がふわふわと笑ってくれるから…

これでよかったのかな…なんて…

慧「星ね、見えるんだよ。少し。…父さんと母さんが流れ星をくれたの…」

大貴「……お願いしたの?」

慧「したよ。流れ終わってからだけど」

大貴「ぶっ!それ意味あんのかよ」

マイペースを取り戻した慧にクスクス。

慧「信じるのが大事なんだよ〜まったく」

大貴「で、何お願いしたの?」

慧「言ったら叶わないって聞いたことあるから秘密だよ」

そう言った慧の顔が少し寂しそうで…

慧「んもぉー、何でここで泣くのよ。ほら、おいで?」

慧を助けたいと思って残ったのに、結局いつもみたいにヨシヨシと撫でてくれる暖かい手に安心させられてしまった。

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おこめ(プロフ) - 登録してないと返信ができないと思ったので登録してきました!パスワードよろしくお願いします✨ (2022年2月16日 10時) (レス) @page32 id: 2cdf5bced4 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ - とても面白くて、一気に読みました!傘をください。の作品も読みたいのでパスワード教えて頂きたいです!高校生でこれだけの小説が書けるのすごいですね✨ (2022年2月16日 10時) (レス) @page33 id: 2cdf5bced4 (このIDを非表示/違反報告)
ぷく顔信者(プロフ) - とても素敵な作品で、一気に読んでしまいました!他の作品のパスワードを教えて頂きたいです! (2021年1月6日 16時) (レス) id: 15fc97a926 (このIDを非表示/違反報告)
新道踏切(プロフ) - 面白すぎて一気読みしました!他の作品のパスワードを教えて頂きたいです(●´▽`●) (2021年1月2日 7時) (レス) id: 7158c48a17 (このIDを非表示/違反報告)
むぎ(プロフ) - 素晴らしい作品で感動しました!他の作品のパスワード教えていただきたいです!! (2020年12月7日 18時) (レス) id: b50ea3e725 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふぶき | 作成日時:2016年7月27日 22時

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