あおいろ

魔法使いの仕業 ページ44

光side


ニコニコ笑う大ちゃんに呼ばれて、慧の部屋に行く。



光「慧？」



慧「光、俺手術受ける……宏太、お金とかさ…いろいろ迷惑かけると思う……ごめん」



宏太「いや、全然迷惑じゃないけど…」



パチクリと目を合わせる俺と宏太。



あれれ、さっきまでの弱気の慧はどうした？



光「大ちゃん、慧に何したの？」



大貴「何その言い方！悪いことしたみたいじゃん！俺は慧に思ってること言っただけだもん！」



慧「魔法使いだもんね、大ちゃん」



クスクスと可愛らしく笑う慧。


魔法使い？何のことだ？



大ちゃんもよく分かってないみたいだった笑



光「慧、本当に大丈夫？」



嬉しいけど、不安も大きい。



慧の体のために、慧の心を傷つける何てことは絶対にダメ。



慧「うん。決めたの」



光「………そっか。頑張ろうな」



大ちゃんが何をしたのか本当に謎だ。




全く…かなわないな……




慧はさっきとは打って変わり、なんだかスッキリした顔をしていた。

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