分かってる3 ページ37
宏太side
亀梨「………ん、まぁ大丈夫だね」
慧「だから平気って言ったじゃん」
ブツブツ言いながら服をなおす慧。
慧を連れて行くことは言ってなかったから、診察室に入ったとき亀梨先生は少し驚いてた。
慧「で？何話すの？俺に聞かれちゃまずいこと？」
宏太「こら、態度悪いぞ慧」
なんで先生に挑発的なんだこいつは。
亀梨「宏太、大丈夫だよ。こいつはいつもこんなんだしな」
慧「あー！患者の事こいつっていったー！」
お前は小学生かよ………
きゃんきゃん吠えても悪びれる様子のない慧だけど、亀梨先生は気分を害すこともないみたいで弟の相手をするようにニコニコ綺麗に対応していた。
最近は検診について行くことは減ったけど、慧ったらいつもこんな感じなのかよ…
亀梨「……で、本題なんですけど」
ニコニコしていた先生が急に医者の顔になり、俺も慧も少し緊張する。
慧「冗談抜きで俺外出たがいい？ここにいる？」
亀梨「んー…じゃあいてもらおうかな」
すぅっと一息吐いてから先生は続けた
亀梨「率直に言うと、慧くんのペースメーカーの手術についてです」
亀梨先生はこういうときは慧のことを慧くんと呼ぶ。彼なりのメリハリだろう。
それにしても……
ペースメーカー？手術？
もちろんペースメーカーは知っているけど…
亀梨「前回の検診では、慧くんの意思にまかせるというご家族の意見、慧くんの意見を尊重したのですが…数値は落ち着いてるとは言っても少しずつ良くない方へ向かっているのは事実です…」
は？俺は何も聞いてねーぞ？
ちらりと慧を見てみると、俯いて表情は見えない。
亀梨「慧くんは受験生でもあるので、手術する時期的には良くないとは思ったんですけど、やはり今後のことを考えると……それで宏太にもっかい説得してもらおうと思い、呼んだんですけど…慧くんもいるなら手術についてお話だけでも聞いていただけませんか？？」
亀梨先生は俺の隣の嘘つき猫のせいで、俺もこの話を知っていたと思っているわけだ…
宏太「……すみません、もう一度家で話して見ます…慧…」
ピクリとしたけど、下を向いたまま動かない。
宏太「………帰るぞ」
有難う御座いましたと先生に頭を下げて、病院を後にする。
帰りの車で助手席に座る慧は、行きの様子とは打って変わり、小さくなってしたを向いたままだった。
怒らないでやれるかな…俺…
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いの猫(プロフ) - 伊野ちゃん、大変そうで、更新めっちゃ楽しみにいつもわくわくしてマス！更新頑張ってください (2016年6月18日 23時) (
レス) id: 7e83c674db (このIDを非表示/違反報告)
ふぶき(プロフ) - いのたか愛ingさん» コメントありがとうございます｡ﾟ(ﾟ＾ω＾ﾟ)ﾟ｡優しいお言葉励みになります！移行完了しましたので、そちらの方もよろしくお願いします！！ (2016年6月14日 17時) (レス) id: c53fae0730 (このIDを非表示/違反報告)
いのたか愛ing(プロフ) - コメント失礼します！とても面白いです！テスト大変だと思いますが、頑張ってください！応援しています！ (2016年6月14日 16時) (レス) id: 8688c8bf10 (このIDを非表示/違反報告)
ふぶき(プロフ) - 蒼桜妃さん» コメントありがとうございます！！更新頑張りますんで、これからもよろしくお願いします！ (2016年6月14日 16時) (レス) id: c53fae0730 (このIDを非表示/違反報告)
ふぶき(プロフ) - あかりさん» そうですね！意外と近くて親近感わきました笑 (2016年6月14日 16時) (レス) id: c53fae0730 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぶき
| 作成日時：2016年6月4日 23時
