あおいろ

薮家の朝1 ページ2

宏太side

耳元でなる目覚ましに起こされて今日も1日がはじまる。


宏太「大貴ー、朝だ。ちゃっちゃと起きろ」


大貴「んー……」


1番寝起きの悪い末っ子の大貴を起こし、次男の雄也の部屋に向かう。


雄也「あ、宏太おはよ」


なんだ、珍しく起きてんじゃん。


宏太「なに？今日早いの？」


雄也「ん、まぁね。もう行くわ。でもその分はやく終わるとおもう」


宏太「ん、じゃあ光に飯たのんどけよ」


芸能活動をする雄也の生活は俺らに比べたら不規則で、朝いなかったり、夜遅かったり。


今日はみんなで晩飯食えそうだな。



バタバタと出かける雄也を横目にリビングに向かう。



光「あ、宏太おはよー」


宏太「おはよ、光」


キッチンに立つのは光。


母さんがいなくなってからは、朝飯も、夜飯も、弁当も光が作ってくれる。


今日もうまそうだ…


光「宏太……今日って慧病院だっけ？すげぇ機嫌悪いよ…」


慧。うちの問題児だ。

心臓が悪くて病院通いしてんだけど、自覚が足りないっつーか、なんつーか…


朝は早起きの光が慧の様子を見てくるから、
あえて慧だけ起こしにいかないことにしてる。


最近は反抗期っぽい。

構われることを嫌って、光にしか体調のことを話そうとしない。


困ったもんだよ…

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