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バッツ「カゲロウデイズパロ!」フリオ「エネの電脳紀行1」 ページ9
世界終了の折に、辛うじて逃げ切って終焉を見た。
そんなんで俺は「特例」なんだってさ。
笑えるだろ?
ホルマリンの香りが溢れ返って吐き気がする部屋で
眠るように心と体が離されて
繋がった電脳心理は、糸屑みたいだ。
どうしようもないだろ?
ディスプレイ端末からの俺は面白いほどに随分と派手で
気が付いたら完全に、俺の体は息を引き取っていた。
いい加減に笑えない。
「あれでもない」
「これでもない」
「それでもない」
指示電波が秒速で狭い部屋に響き渡る。
逃げ出したい苦しみは
いつしかドアを開け放った。
あぁ、Eの波間に漂う俺の小さな影が揺らぐ。
無機質な文字列が談笑している。
蜘蛛の糸を縫うかのように、
駆ける炎を纏った狐が目の前を過ぎ去っていく。
旅が大好きな俺の
電子欲の旅は続く。
蒼い羅針盤が指す先へと
息を止めて
全てが嘘をつく真実なんて
バッツ「今日はもううんざりだ。もうここで眠ってしまおうぜ」
バッツ「2!」フリオ「省略し過ぎだろう」→←自虐家のアリー 3
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