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自虐家のアリー 2 ページ7
自虐家の少女は
波の随に歌って
被虐者の愛は
波の随に願った。
抱き締めてほしくて、嘘をついてしまったあの日を
今でもずっと悔やんでる。
私だけが知っているんだから、わがままはとうの昔に止めた。
「おいで、ティナ」
そう言って、時々とても優しく笑う、それが母の本当の姿。
物心ついたときから、父はいない。
理由は今も聞けないままで。
今夜も窓から海を眺めながら
記憶の中だけ裸足の状態だった。
「あの海と1つになれたら」って
そう思ったのは何故だろう?
自虐家の少女は
波の随に歌って
被虐者の愛は
波の随に願った。
抱き締めてほしくて、嘘をついてしまったあの日を
今でもずっと悔やんでる。
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