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夏を待っていました 1 ページ3
〜クラウドside〜
アンタはまだ覚えているだろうか。
まだ俺達が幼かった頃の、梅雨が終わって暑かった6月のことを。
もう廃線になった線路のうえを、俺達はただ、どこまでも歩いた。
ジタンはノリノリで、水筒なんかを肩にぶら下げて、じいさんに買ってもらったマウンテンバイクを俺に自慢してきたんだ。
きっと、それほど嬉しかったんだろうな。
だがな、俺はじいさんが嫌いなんだ。母さんをいつも泣かせてばっかりだから。
そこで、ふと俺は気まずくなって、気づかれないように目をそらしてしまったんだ。
ジタンの顔に、大きな青痣があったから…。
そのとき、急に降りだした夕立に俺達は走り出したんだ。近くにあった、潰れた無人駅で雨宿りをした。
ジタン「明日はなにして、明後日はなにしようか？」
なんでもないような下らない話で笑い転げて、嵐がくるんじゃないかって予感に胸が高鳴って。
あの時、俺達は確かに、次に来る夏を待っていたんだ
夏を待っていました 2→←貴方「ちょっと息抜きに、amazarashiやりまーす」オニ「知ってる人いんの？」
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