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ティーダ「少年ブレイブその3っス!」ティナ「ラスト、です」 ページ14
入ってみれば、そこには少女が一人、踞ってた。
緑色の髪と、花柄の服。
その子は踞ったまま、
「昨日も、今日も、一昨日も、広い世界が簡単に
崩れちゃう夢を見てたの。私は怖いの、自分が、その
夢を現実にしてしまいそうで」
って言ってた。
そこで俺は、ふと思った。
(〈怖いよ〉なんて感情も、
〈辛いよ〉なんて鳴き声だって
絵本みたいに救い出してしまえたなら?)
芽生えた今日の感情を振り絞った声でノックして
君に話すよ。
「それでも、大丈夫っスよ。泣かないで」
ってさ。
【思いの声】の心臓を包んで笑い合えたら
〈心を救う心〉を、俺は〈勇気〉って呼べそうだ。
なんて。
進み始めた俺の毎日は至って平凡なもので。
ドアの外の声はもう、聞こえない。
〔セト役→ティーダ〕
〔マリー役→ティナ〕
続く (更新停止中)
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