虫刺され ページ9
私達は砂漠から教令院に戻っている最中、市場で知論派の後輩に会った。
「あ、A書記官補佐！お久し振りですね！
秘境にでも行っていたんですか？ってアルハイゼン書記官も居たんですね•••」
『そうそう、アルハイゼン書記官と一緒に秘境に行ってたの。』
「そうだったんですか。
あれ？A書記官補佐、虫に刺されてますよ。首筋に。
なんか腫れてますね。」
私は後輩に「虫に刺されている」と指摘され、首筋辺りに触れたが、
刺された跡が見当たらない。
すると後輩が
「丁度、僕、虫刺され用の薬を持ってるんで塗りますよ。」
そう言って私の首筋に近付き、触れようとした時だ。
パンッ‼‼と何かを弾く音がした。
「な••••••！」
「••••••••••」
『え？•••』
何とアルハイゼン先輩が後輩の手を弾いたのだ。
しかも物凄い形相で睨みながら。
「え、ちょっとアルハイゼン書記官、何で弾くんですかww？
僕は只、A書記官補佐に薬を•••」
「そんな理由で何の関係も無い君が、書記官補佐に容易く触れても良い理由になるか？
上下関係と云うものを考えろ。」
「は⁈いやいや、僕は彼女の後輩で、何の関係も無い訳無いじゃないですか！」
「彼女の後輩、だけで後は“何も無い”だろう？
第一、俺は君の論文を一回だけ読んだ事があるが、特に何の面白味も無かった。
そんな君が彼女の後輩だと胸を張って言えるか？只、同じ知論派だけだと云うのに。」
な、何なんだ。私って空気？•••
と云うか、彼は私の虫刺されを心配して薬を塗ろうとしてくれたんじゃないの？
例え、そうじゃなかったとしても流石にアルハイゼン先輩は言い過ぎだ。
止めなくては。
『アルハイゼン先輩、言い過ぎです！』
そして私が後輩の前に立ち、両手を広げると、アルハイゼン先輩は驚いた様な顔をした。
が、苦しそうな、怒りに満ちた様な顔をすると、
「A、君にはもう一度、教え直す必要があるか？」
と言われた。
『“教え直す”？•••っ⁈⁉』
私は気付くと、アルハイゼン先輩に俵担ぎされていた。
「あ•••••••」
後輩は私に手を伸ばしていたが、又、アルハイゼン先輩が其れを弾く。
そしてアルハイゼン先輩は其の後輩を横切る時に何か言っていた気がする•••。
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鬼ごっこ(プロフ) - まなちさん» ありがとうございます！中途半端な終わり方でやってしまいましたが、面白かったと言ってくれて嬉しいです！ (9月1日 23時) (
レス) id: cfe48e5587 (このIDを非表示/違反報告)
まなち - 面白かったです！お疲れ様でした！！ (9月1日 21時) (レス) @page43 id: 626fa9ab7b (このIDを非表示/違反報告)
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