葛藤 ページ7
アルハイゼン先輩は今も無言で本を読んでいる。
そして私はあるものに葛藤していた。それは_________
アルハイゼン先輩が読んでいる本だ。
そのアルハイゼン先輩が読んでいる本は中々貴重な物で、確かあの本には
私の気になっていた内容が書いてあった筈なのだ。
だけど、その本を如何やって読むかだ。
「私もその本が気になるので、読ませて下さい」なんて言えない。
寧ろ苦手な人が近くに居ながら読めるわけが•••
あぁ、でも矢っ張り読みたい。
でも、もし「君はもう少し早く読めないのか？」
みたいな感じでアルハイゼン先輩が怒って罵倒の嵐がまた来たら？
それこそ読む気が失せてしまう。
何で書記官と書記官補佐だけでこんなにも違うのか•••。
此れも知論派である私が考えるべき課題？だ。(絶対に違う)
兎に角、こんな話は置いておき、本だ。
アルハイゼン先輩が今読んでいる本。あれが気になってしょうがない。
こう云う時は一層の事、欲に大人しく従うべきだろうか。
•••••••よし、決めた。
私は欲に素直に従ってあの本を読む。絶対に。
早速アルハイゼン先輩に話し掛けた。
『あの、アルハイゼン先輩、私もその本が気になってるので見てもいいでしょうか？』
するとアルハイゼン先輩は読んでいた本を閉じると少し右に寄って、
「座ると良い。」
とだけ言った。
そして又、本を読み始める。
私は静かにアルハイゼン先輩の隣に座って本を読み始めた。
暫くこの本を読んでいた時、アルハイゼン先輩から視線を感じ、ちらっと見ると、私の事をジッと見ていた。
『えっと、アルハイゼン先輩、如何かしたんですか？•••••••』
「っ、いや、何でもない。
只、君がそんな本に熱心に読むのが意外だと思っただけだ。」
アルハイゼン先輩はそう言うとフイッと外方を向いた。
『そうですか。』
良かった。てっきり、顔があまりにも無表情過ぎて怒ってるのかと思った。
しかし、段々と頭が重たくなっていき、私は何時の間にか寝ていた_______。
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鬼ごっこ(プロフ) - まなちさん» ありがとうございます！中途半端な終わり方でやってしまいましたが、面白かったと言ってくれて嬉しいです！ (9月1日 23時) (
レス) id: cfe48e5587 (このIDを非表示/違反報告)
まなち - 面白かったです！お疲れ様でした！！ (9月1日 21時) (レス) @page43 id: 626fa9ab7b (このIDを非表示/違反報告)
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