行きづらい ページ3
・
『はぁ•••行きづらいなぁ。』
つい先程纏め終わった資料を今からアルハイゼン先輩に届けに行くのだが、
あの人は恐らく、いや、私の事が嫌いだ。
滅茶苦茶扱き使うし、何時も会えば罵倒の嵐。
私、何かしたかな？
兎も角、アルハイゼン先輩には会いたく無いのだ。
その為に会う回数を減らせれる様に一気に大体を纏めて持って行くのだ。
よく考えたら前から、こうしとけば良かったんだ。
そしてドアノブに手を掛けた。
ドアを開けて入って見ると、アルハイゼン先輩は居なかった。
留守だ。
『今日は留守なのか。良かった、会わなくて済む••••』
「誰に会わなくて済むんだ？」
『•••••••』
背後から声がした。
嘘だと思いたい。此れは振り返っては駄目だ。
後ろからそっと逃げようとすると肩を掴まれる。
「先ずは俺の質問に答えてもらおうか。
“誰に会わなくて済む”んだ？
A。」
『えっと、えぇっと、か、カーヴェ先輩です！』
御免なさい、本当にすみません、カーヴェ先輩。
アルハイゼン先輩と比べたらカーヴェ先輩の方が私は好きですよ。(恋愛では無くて)
「はぁ。君はもう少しマシな嘘も吐けないのか。
さっきのから如何やってカーヴェと繋がる。」
『あ•••••••』
その後、アルハイゼン先輩から「本当に君は知論派なのか」や
「資料はもっと早めに持ってこい」とか「入るタイミングが分からないのか」
などなど、罵倒の嵐だった。
「其れから、資料をいきなりこんなに大量に持ってくるな。
少しずつの方が良い。」
『え？•••••••』
それってつまり、“会う回数が増える”って事ですか？
何で•••
私の対策があっさりと破られた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 150人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鬼ごっこ(プロフ) - まなちさん» ありがとうございます！中途半端な終わり方でやってしまいましたが、面白かったと言ってくれて嬉しいです！ (9月1日 23時) (
レス) id: cfe48e5587 (このIDを非表示/違反報告)
まなち - 面白かったです！お疲れ様でした！！ (9月1日 21時) (レス) @page43 id: 626fa9ab7b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
