訪問者 ページ18
『何か執務室に御用ですか？』
私がドアを開けると、フードを被った人が出てきた。
怪しい人かと思ったが教令院の服を着ているので生徒だろう。
「はい、今日、アルハイゼンさんと会う予定があって•••アルハイゼンさんはいらっしゃいますか？」
『え、あぁ•••アルハイゼン書記官はつい先程、予定があるとの事で出てしまいましたね。
大変申し訳無いのですが、出来ればもう一度日を改めて来て欲しいんですけど、
急用で有れば此方が会う時間を調整しますが。』
「そうですか！じゃあお願いします！」
その人は嬉しそうに言った。
声からして男だな。兎に角、時間を調整しなければ。
にしても、会う予定が有ったのに気が付かなかったのは私の失態だ。
此れからは申請書もしっかり見て調整しなければ。
そして私はその人が会うと言っていた申請書を山積みの中から探り出した。
だが、何処にも見当たらない。
如何云う事？会う予定があるなら申請書が届いている筈。
でも、無いと云う事は確実に黒だ。
何か執務室にある資料でも盗もうとしたのか。
私はドアの方を向くと、剣を構えた。
呼吸を整えながらドアを開けると誰も居なかった。
『え？誰も居ない？••••••』
誰も居ないと云うのならドアを早く閉めよう。
其れからついさっきの事はアルハイゼン先輩が帰って来たら報告して•••
突然、横腹に鋭い痛みが疾った。
『う“ッ•••！真逆⁉』
横を見ると、其奴はナイフを私の横腹に深く刺していた。
そしてナイフを抜くと、蹌踉めいた私を床へ叩きつける。
『あ”ぁ“ッ‼』
傷が深い為か、痛みが更に増し、口から血が溢れ出る。
其奴は急いでドアの鍵を掛けた。
不味い。これじゃあ、助けも呼べなくなった。
何とか体を起こし、剣を持ち直すと其奴に剣先を突き付け、睨んだ。
此処はアルハイゼン先輩の執務室であり、貴重な資料が沢山ある。
一体何が目的か判らないが、此処の資料を持っていかれては非常に宜しくない。
アルハイゼン先輩の名誉的なものを傷つけてしまうからだ。
すると、其奴は何が可笑しいのか急に笑い出した。
「いや、お前ww•••あんな奴の為に必死になるのかよw
可哀想になぁww•••••••久し振りだな、A。
俺の事、覚えてるか？”ルザク“だ。あの時、初めてお前に声を掛けた奴。」
『は？••••••••••』
其奴はフードを取ると、嬉しそうに私を見た。
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鬼ごっこ(プロフ) - まなちさん» ありがとうございます！中途半端な終わり方でやってしまいましたが、面白かったと言ってくれて嬉しいです！ (9月1日 23時) (
レス) id: cfe48e5587 (このIDを非表示/違反報告)
まなち - 面白かったです！お疲れ様でした！！ (9月1日 21時) (レス) @page43 id: 626fa9ab7b (このIDを非表示/違反報告)
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