アルハイゼン先輩 ページ16
「此処で何をしているんだ？君は。」
灰色の髪に体格が良い人は彼にそう聞いた。
「何って彼女と•••」
「首を絞めていた癖によくそんな言葉が吐けれるものだな。」
その人は押し付けている力を更に強めた。
ゴキッと嫌な音がした。
「う“っ‼‼」
もう大事になっているが、これ以上大きな問題にしたくないので止めに入った。
『あの、助けてくれたのは良いんですが、もう良いです！
流石に大事にしたくないので•••！』
「確かに、大事にすれば後々面倒だ。」
その人は彼を離すと思いきや、彼の頭を掴んだ。
「これからは彼女に一切近付かない事だ。分かったか？」
「は、はい」
そして彼は走って何処かへ行ってしまった。
この場に残ったのは助けてもらったけど知らない人と私だけ。
取り敢えず、お礼を言って去ろうとすると手を掴まれた。
『え？あの、何か不満でも••••••』
「君の名前を教えてくれないか？」
『•••え。
あ、いえすみません！私はAと言います。其れで貴方の名前は？•••••』
「アルハイゼンだ。」
『アルハイゼンさんですね。•••って先輩だからアルハイゼン先輩か。』
「ふむ•••先輩、か。
そんな畏まらなくても良いのだが。」
『いえ、年上は敬わないといけないので。』
「そうか。」
初めてアルハイゼン先輩と会った日だった。
其処からはよくアルハイゼン先輩と学院で過ごす様になったし、カーヴェ先輩に会い、ファルザンさんやティナリ先輩など沢山の人に会った。
この時はまだ苦手意識が無かった頃だ。
だが、各学院での集まりでアルハイゼン先輩はカーヴェ先輩達と話してから
急に冷たくなった。
声を掛けても聴こえないのか反応してくれない。
偶に反応するけど。
前迄は目を見て話してくれていたのに、見てくれない。
昼食を誘おうと思って誘っても「一人で食べてくれ」と言われた。
私、アルハイゼン先輩に嫌われる様な事をしてしまったのかも知れない。
謝ろうと思ってもその言えるタイミングが無い。
そして、じわじわとアルハイゼン先輩が苦手になっていったんだと思う。
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鬼ごっこ(プロフ) - まなちさん» ありがとうございます！中途半端な終わり方でやってしまいましたが、面白かったと言ってくれて嬉しいです！ (9月1日 23時) (
レス) id: cfe48e5587 (このIDを非表示/違反報告)
まなち - 面白かったです！お疲れ様でした！！ (9月1日 21時) (レス) @page43 id: 626fa9ab7b (このIDを非表示/違反報告)
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