57 ページ7
｢あ…あああ……｣
どうして。
Aが目を覚ますと、バラバラに砕けた氷の塊。
それは絶対にあの人だと思った。
｢なんで、どうして…｣
人型に戻ったAは地面に膝をついて氷の塊を見下ろした。
ﾉｱ｢お師匠様！目を覚まされましたか?!｣
ｱﾎﾟ｢だが落ち着きがない｣
フェンリルも倒れて、フレイやフレアの他、ロキも居ない。
自分が気をやっていた間に何が起きていたのか。
ｵ｢A、自分がわかるかい？｣
｢オ、オーディン…私……この人のこと…｣
ｵ｢ああ、ショックで目を覚ましたのか。身をもって笑気を取り戻そうとした彼の末路だ｣
｢嘘だ…っ｣
悲しくてAは大粒の涙をボロボロと流した。
こんなの、全く綺麗なんかじゃない。
｢く、クザン…｣
記憶を取り戻した、ちゃんと話せるようになった、なのに。
こんな結果になるなんて思ってもなかった。
しかし、
ｸｻﾞﾝ｢いや、ちょっとまって｣
｢!!?｣
生きていた愛おしい人の声。
ｸｻﾞﾝ｢ロギア系の能力者舐めちゃいかんよ。
俺は砕かれても復活出来るのよ｣
｢ゆ、幽霊!!!!｣
ﾉｱ｢怖いです！｣
ｱﾎﾟ｢人間は不死身か!?あんなの幽霊に決まってる｣
ｵ｢気味悪いな｣
復活してすぐにボロクソに言われるクザン。
流石に悲しすぎる。
彼らの方が幽霊よりもとても離れた存在なのに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たぬぽこ//tanupoko(プロフ) - 番外編があったら見てみたいなぁって思うほどに楽しかったです！(正気→笑気になってしまっているところがありましたよ) (2019年4月1日 19時) (
レス) id: 3fdd0e1326 (このIDを非表示/違反報告)
たぬぽこ//tanupoko(プロフ) - コメント失礼します。最後にはクザンとの約束を叶えられてホッとしました。自分の嫌な気持ちや記憶は苦しいモノだけれど大切なものでもある……夢主ちゃんがちゃんと受け入れられて良かったです。ちなみに、夢主ちゃんのクザンへの懐き方に心撃ち抜かれました(笑) (2019年4月1日 19時) (レス) id: 3fdd0e1326 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：海原うに | 作成日時：2019年3月4日 6時
