特別ストーリー【趣味の話】 ページ12
ｸｻﾞﾝ｢あれ、Aちゃん。何してんだ？｣
下界(人間界)に降りてきてしばらく経ったある日、Aは森の中でいろんな植物を毟っていた。
クザンの声は聞こえていなかった様で、目の前にクザンが現れるとビックリして尻もちついた。
｢…あ、ごめん。夢中になってた……｣
ｸｻﾞﾝ｢Aちゃんが夢中になってるとこ初めてだな｣
｢うん。人間の住む世界は私の住んでたとこと違って沢山植物があるから…
魔法薬作るよりも普通の薬学に明け暮れそうだけど、興味あって…｣
ｸｻﾞﾝ｢…Aちゃんって、勉強家なんだな｣
ユートピア島でも沢山の本を書いていたし、クザンのいる空間でも書物をまとめたりしていた。
現役海軍大将だった頃のクザンとは大違いである。
｢勉強は好きだよ。まだ知らないことが沢山あるから、
それを知ることってすごく楽しいし、役に立つから｣
ｸｻﾞﾝ｢俺は嫌いだな…Aちゃん偉いな｣
｢へへ…この世界の植物たちを知り尽くして、土産話にユートピア島に帰ったら話すの｣
草やキノコ、それにカエルやヘビなども捕まえていた。
カエルといえばクザンに安眠効果があると唄ってAが小瓶を渡してきたが、
1回も使わずに寧ろどこかに戻した気がする。
カエルは絶対に口にしたくないクザン。
｢クザンはなにか趣味ないの？｣
ｸｻﾞﾝ｢俺の趣味？｣
｢うん。人間はどんなのを趣味にしてるのか気になる｣
ｸｻﾞﾝ｢俺は自転車で旅するのが好きだな｣
｢自転車って？｣
ｸｻﾞﾝ｢ほら、Aちゃんと最初に出会った時に乗ってた乗り物だ｣
Aは｢ああ〜｣と思い出した。
｢自転車って楽しい？｣
ｸｻﾞﾝ｢乗りこなすにはコツが必要だが、慣れてしまえばなんて事ないやつだ｣
｢そうなんだ！私も乗ってみたいな｣
ｸｻﾞﾝ｢怪我したら怖いからだめ｣
｢ええ、治癒魔法あるから怪我してもすぐ治るよ｣
ｸｻﾞﾝ｢俺が許さないから｣
｢ケチ｣
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たぬぽこ//tanupoko(プロフ) - 番外編があったら見てみたいなぁって思うほどに楽しかったです！(正気→笑気になってしまっているところがありましたよ) (2019年4月1日 19時) (
レス) id: 3fdd0e1326 (このIDを非表示/違反報告)
たぬぽこ//tanupoko(プロフ) - コメント失礼します。最後にはクザンとの約束を叶えられてホッとしました。自分の嫌な気持ちや記憶は苦しいモノだけれど大切なものでもある……夢主ちゃんがちゃんと受け入れられて良かったです。ちなみに、夢主ちゃんのクザンへの懐き方に心撃ち抜かれました(笑) (2019年4月1日 19時) (レス) id: 3fdd0e1326 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海原うに | 作成日時：2019年3月4日 6時
