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そこは光だけが包み込まれていた。
アポロやノアが居ないが、これはシュヴァの見せている夢なのかもしれない。
シュヴァの日記から何を見せられるのか。
すぐに分かった。
ｼｭ｢君がAのお気に入りの人間か。随分とおじさんじゃないか｣
とても失礼でストレートな物言い。
あながち間違いでは無いのがすごく癪に障る。
クザンはそれを飲み込んだ。
ｸｻﾞﾝ｢シュヴァか。Aちゃんの元旦那の｣
ｼｭ｢ああそうだよ。もう元旦那だなんて呼ばれるほど時が流れたんだね。
自然消滅なんて僕は認めたことないけど｣
ｸｻﾞﾝ｢Aちゃんはアンタのこと覚えてないぜ｣
シュヴァは軽く笑った。
ｼｭ｢知ってるさ。だって、僕が死ぬ瞬間からあの子は僕のこと知らないから｣
ｸｻﾞﾝ｢魔法戦争で死んだアンタはAちゃんを手放したんじゃないのか？｣
ｼｭ｢君は何も分からない、当然だけど。
僕がAを手放す？手放したのはAだよ。ルナに僕との記憶を移した、あの子は…
本当は僕のこと好きでもなんでもなかった、そうだろう？｣
そんなはずない。
クザンはシュヴァに対立した。
ｸｻﾞﾝ｢ならAちゃんはルナを取り戻すこと無かった。
今必死にAちゃんは抗ってる。どういう理由であれだけ荒れ狂っているかは知らないが、
少なくともアンタのこと拒絶してることはない。それは確信している｣
ｼｭ｢へえ…｣
ｸｻﾞﾝ｢Aちゃんの夢を見た。所詮夢だが、それでもAちゃんはアンタのこと、
好きだったし愛していた、俺は羨ましかったよ｣
ｼｭ｢…そんなに、君はAのこと好きなのかい？｣
ｸｻﾞﾝ｢一目惚れだ｣
ドクン、とシュヴァの鼓動が大きく動いた。
その瞬間、シュヴァは死ぬ様に光の中に倒れて消えていった。
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たぬぽこ//tanupoko(プロフ) - 番外編があったら見てみたいなぁって思うほどに楽しかったです！(正気→笑気になってしまっているところがありましたよ) (2019年4月1日 19時) (
レス) id: 3fdd0e1326 (このIDを非表示/違反報告)
たぬぽこ//tanupoko(プロフ) - コメント失礼します。最後にはクザンとの約束を叶えられてホッとしました。自分の嫌な気持ちや記憶は苦しいモノだけれど大切なものでもある……夢主ちゃんがちゃんと受け入れられて良かったです。ちなみに、夢主ちゃんのクザンへの懐き方に心撃ち抜かれました(笑) (2019年4月1日 19時) (レス) id: 3fdd0e1326 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海原うに | 作成日時：2019年3月4日 6時
