【ONE PIECE】ブルームーンの魔女 (ページ48)

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ｸｻﾞﾝ｢A!!!｣

自我のないAの名前を呼ぶクザン。

とてつもなく暴れ回る巨大な竜は木々を薙ぎ倒しながら虫を払っていた。

クザンの声が全く届いていなかった。

ﾉｱ｢クザン様！危険です、ここは撤退しましょう!!｣

ｸｻﾞﾝ｢撤退なんてするか！Aちゃん死にそうじゃねェかよ…!!｣

ｵ｢ロキは私に任せて。マンドル……もはやフェンリルはきっとあのAが仕留めるだろう。

だがフェンリルは凶暴な狼だ。どんな奴でも一呑みにしてしまうから気をつけたまえ｣

ﾄﾞﾗﾌ｢あの兄妹なら俺たちドラフに任せな！増援を呼んでおいてよかったぜ｣

皆が今Aに手をつけられない。

その分周りを排除していく他ない。

ﾉｱ｢ぼ、僕…とても怖いんです。本当はこうして戦うのが怖くて堪らないんです。

だから逃げ出したくて仕方ない…でもお師匠様とクザン様をお守りしたいのです…！｣

ｸｻﾞﾝ｢1人で抱え込まずとも、二人でやっていけばいいだろ？

協力すれば不思議と怖くなんてないんだぜ、戦いっつーもんは｣

ノアは頷いた。

全くもってクザンの言う通りだった。

とにかくこの場を少し離れたい。

ﾉｱ｢お師匠様を助けましょう！そのために僕、あることを思い出しました…！｣

ｸｻﾞﾝ｢なんだ？｣

ﾉｱ｢もう一度アヴァロンの塔に向かいます！お師匠様の全てはあそこにしかないのです!!｣

不安定なAを助ければなんとかなる。

そのためにはアヴァロンの塔に向かって半身以外のなにかを調べる必要がある。

ｵ｢それなら地下の書物室に行きなさい。そこにAの全てがあるからね｣

オーディンのためになるアドバイスをもらい、すぐさまアヴァロンの塔に向かった。