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ﾋﾟｸｼｰ｢私はもう随分生きた！腹も括ってる!!!
離せ、クソっ……｣
｢……｣
仲良く暮らせないピクシー間。
それが他種族にも影響を及ぼしていた。
誇り高き種族故の結果。
そしてそのピクシーを連れて帰っている最中、
クザンはあるものを発見した。
鳥｢ギャアッ!!!｣
ｸｻﾞﾝ｢なんかデカくないか？あの鳥…｣
ﾋﾟｸｼｰ｢アイツはルフ。下界の海王類を食べてる｣
ｸｻﾞﾝ｢初めて聞いた鳥だ｣
ﾋﾟｸｼｰ｢Aに恐れてこちらに来ない。
普段なら我々ピクシー族も襲ってくる凶暴な鳥なのに｣
己も鳥だとすれば近づきたくない、とピクシーは畏怖した。
みなしてAを特別扱い。
それほどにまでAはユートピア島で活躍してきたのだろう。
やがて南の森に戻ってくると、家に入り乱雑した机の上に籠を置いた。
ｸｻﾞﾝ｢なんでピクシー族は寒いのが苦手なんだ？｣
ﾋﾟｸｼｰ｢妖精と言っても、我々は虫みたいなものだからな。
…さては貴様、なにかそういった魔術を使えるのか？｣
ｸｻﾞﾝ｢いや、俺は悪魔の実の能力者だが、魔法とはまた違うものだ｣
クザンを睨むピクシー。
すぐにAがやってきて、ピクシーを籠から取り出す。
ﾉｱ｢お師匠様、クザン様おかえりなさい！
それはピクシーですか？いい実験資料ですね！｣
ｸｻﾞﾝ｢え、なんかするのかい？｣
｢うん。血液、マナ調べる｣
メスを取り出したA。
ピクシーの細い腕に小さな傷を付けると、そこから血液を採取した。
とても慣れた手つきだった。
一瞬でそれは終わり、魔法で傷を治してあげるほど気配りがきいていた。
ﾉｱ｢この個体がどれほどの魔力を持っているのか、一定量の血液で検査します。
標準はこの採った血液が綺麗な赤色ですが、濃いと黒くなります｣
ｸｻﾞﾝ｢そうだったのか。てっきり解剖かなにかするのかと思った｣
ﾉｱ｢人間たちは卑劣な実験をするのですね…｣
ｸｻﾞﾝ｢まあ、それは否定出来ないな｣
血液をある液体と混ぜるA。
すぐに結果がわかった。
｢真っ黒｣
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作者名：海原うに | 作成日時：2018年11月18日 22時
