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酒にほろ酔い気分で軽く寝落ちしていたクザン。
何やら部屋の外が騒がしいので目が覚めた。
ｸｻﾞﾝ｢…この声はAちゃんか？｣
扉を少し開けて廊下を見た。
居間の灯りが暗闇を照らす。
｢うう…｣
ﾉｱ｢お出かけなさっていた時にアヴァロンの塔に行ったのですか？
どうして帰ってきた時にそう仰らなかったんですか…もう少しで危ないところでしたよ！｣
｢ご、ごめん…ノア｣
苦しそうなAの声と労うノアの声が聞こえた。
アヴァロンの塔は毒でもあるのか？
Aがすごく苦しそうで心配になってきたクザンは彼女たちの元へ。
ﾉｱ｢！クザン様…｣
ｸｻﾞﾝ｢あの塔、場所の悪い所だったのか？｣
ﾉｱ｢アヴァロンの塔はマナが濃くて魔力酔いしてしまいます。
よりによってお師匠様はどうしても貴方様に見せたいと連れていかれた様でしたが…｣
ｸｻﾞﾝ｢Aちゃん、そんな無理しなくても良かったのに｣
冷や汗かいてもがいているAのおでこに手をあてると、
ふにゃりと微笑んだ。
｢つめたい…｣
それを熱に変えてしまいそうなほど、その笑顔が儚く、
とても可愛かった。
ﾉｱ｢お師匠様とアヴァロンの塔。
あの塔の中にある物がお師匠様の半身です｣
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作者名：海原うに | 作成日時：2018年11月18日 22時
