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あの時頂いたドレスに身を包み、馬車でお城まで向かう。
門番の兵士に招待状を見せると
すっと脇に寄って通してくれる。
３年ぶりに訪れた城はより一層輝きを増していて。
会場であるホールに着くと、
いきなり奥の階段から現れるらん様。
３年前よりすらっとした身体も目鼻立ちも
全部とても綺麗で。
端の方でそっと見つめていると
隣のお爺さんがふら、と倒れかける。
あ、と滑り込みでぎりぎり支えることができた、が
なんだか様子がおかしい。
「すみません！」
その声に気付いた執事の方がわらわらと集まってくると
後はお任せください、と言って
お爺さんを裏に運んで行った。
は、とらん様に目をやると他のご令嬢に囲まれていて、
近付くどころか顔すら見えない状態で。
入ってきた扉から出て、裏庭まで向かう。
「一目見たかっただけだしね...」
かっこいいのは変わらず。
...でも、
「話したかった、なぁ」
『...俺と？』
後ろから聞こえた声は待ち望んでいたもので
仰け反るように振り向くと声とリンクする顔。
『A？だよね？』
「なん、なま...」
『だって会ったことあるでしょ？』
「た、たしかに...」
『あとはあれかな』
それ、着てくれてたから。
フレア部分をちょい、と摘んで持ち上げられる。
『俺が昔Aに渡したやつだよね？』
「...覚えてるんですか？」
『覚えてるっていうか...』
それ、俺がデザインしたやつだからね。
ちなみにAにしか渡したことない。
「う、嘘だ！」
『ほーんと』
というかそれでもなんで、私なんか...
『お爺さん助けてたでしょ』
あれ、俺の祖父かなー、って思うんだけど、どう？
ちょっとだけ口角を上げながら
揶揄うように顔を覗き込んでくるらん様。
『俺、Aが来るの待ってたんだよね』
３年前にドレス着てもらった時可愛すぎて気になってて
この機会に、って思ってたらほんとに来てくれて。
俺が来た時に俺だけを見てるんじゃなくて
周りの人のことも見てるの好印象に決まってるでしょ。
『で？』
「...で？」
婚約者探す舞踏会でこんなこと言ってるんだけど
まだ分かんない？
「わ、分かんないです」
『俺はこんだけ好きなんだけど？』
＿＿＿＿＿花言葉＿＿＿＿＿
赤薔薇 あなたを愛しています
＿＿＿＿＿ Special Thanks ＿＿＿＿＿
リクエスト者 あい様
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もちあ(プロフ) - あいさん» こちらこそリクエストありがとうございました！！ (9月19日 7時) (
レス) id: 8d4555d994 (このIDを非表示/違反報告)
あい - リクエスト答えてくれてありがとうございました。 (9月18日 20時) (レス) @page47 id: b0e1b5064b (このIDを非表示/違反報告)
もちあ(プロフ) - ゆーちゃんさん» 夜遅くでも感想嬉しいです！！！普段こんな設定で書かないので資料片手に考えてました...。それだけ言っていただけると頑張って良かったなって思えますありがとうございます！！！！！更新は無理ないペースで！！！！！ (9月16日 6時) (レス) id: 8d4555d994 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちゃん(プロフ) - 夜遅くにすみません！！何度もコメント申し訳ないんですが、感想書かせてください((赤バラの設定からしてもう好きすぎます💕 🌸くんのずっと思い続けている感じがエモくて素敵でした！！次の更新も無理なく頑張ってください！！ (9月16日 0時) (レス) @page47 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
もちあ(プロフ) - 月時雨さん» こちらこそ素敵なリクありがとうございました！！！何回も推敲重ねてるのでその言葉が嬉しいです...！！！！ (9月14日 20時) (レス) id: 8d4555d994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちあ | 作成日時：2023年7月30日 22時
