虹色の花束を捧げる

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『そりゃまぁ、色々思ったよ』


なんで体調悪かったのに我慢したの、とか
俺に話せない内容なの、とか
心配は無駄だったの、とか

でもさ、ちゃーんと振り返ってみたらさ
俺もAに体調悪いって言えた試しないな、って。

だけどやっぱり心配で会社まで迎えに行ったら
仕事場の方に屋上行きましたよー、って聞いて
ほんと怖かったんだから。

階段から落ちてきた時、ほんとに震えたからね？！

こっちを向いてぺらぺらと話してくれるらんくん。

やっぱりあの人、らんくんだったんだ...


『でもよかった...』

「...私、何もしてないよ？」

『俺の隣にいてくれてる』


ねぇほら、俺ご飯作ったんだよ！
美味しそうじゃない？！
早く食べよ！と無邪気ならんくん。


「うん、早く食べよ、というか食べたい」

『あ、でもその前に！』


らんくんの方に顔を向けると
ぎゅ、と胸元あたりに顔を押し付けられる。

背中あたりに回された腕にもっと力が込められる。


『大好きだから、離れちゃだめだよ？』


言うだけ言って、すっと離された腕。


「さみ...しい」

『ん？なんて？』

「...寂しい！もうちょっと！」


目を見開いているらんくん。
何をそんなに驚くことがあるのか。


『...仰せのままに』


もう一度回された腕。あったかい。


「仰せのままに、はやだ」


まるで私の方が立場が上じゃないか。
そうじゃない、対等でいい。


「今日はお風呂も一緒、寝るのも一緒、分かった？」


仕方ないなぁ、と苦笑いを浮かべながら。
彼女のためならなんでもする、というらんくん。

ぽん、ぽん、と定期的なリズムで撫でられる頭。

にこにこしてるらんくんが見えるならなんでもいいや。

こんな甘やかされるなら体調悪くなってもいいや、
って思っちゃったのは内緒、ね？





＿＿＿＿＿花言葉＿＿＿＿＿
　
ミセバヤ 大切なあなた
　




＿＿＿＿＿ Special Thanks ＿＿＿＿＿

リクエスト者 ひ 様

２度もありがとうございます！
リクエスト頂いて書くお話は文字数足りなさすぎて
どこを削ろうか考えながら書くくらいには
楽しんで書かせて頂いてますので、
また何かあればいつでもリクエストお願いします。

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