虹色の花束を捧げる

ユキノシタ 【🖋️】 ページ22

カーテンの隙間から差し込む光で
ぱちぱち、と目が覚める。
　
　
「んん...」
　
　
眩しさから目を細めながら見ても
視界いっぱいに広がるすちくんの胸元。
　
すちくんの腕の中で身じろぎした違和感で起きたのか
ん...、と目にぎゅ、と力を入れて閉じてから、
す、と薄く瞼が持ち上がる。
　
　
『...A？』
　
　
おはよぉ、といつもより舌足らずな小さな声。
　
　
「すちくん、おはよ」
　
　
今日お休みだけどどっか出掛ける？
それともご飯？とすちくんの顔を見ながら聞くと
ううーん、と悩んでいるであろう声。
　
　
『もうちょっと一緒に寝る、のは？』
　
　
そう言いながら、体をもう一度包み込まれ、
顔を胸元に優しく、緩く押し付けられるほど
ぎゅぅ、と抱き締められる。
　
出掛けるのもご飯も後で全部一緒にしよぉー、と。
　
そんな甘いお誘い、私が断れるわけ無いじゃないか。
　
　
「...もぉー、しょうがないなぁ...」
　
　
むしろそっちの方が嬉しいのに。
素直じゃない私。
　
　
『この前Aに似合いそうな服見つけたから
　一緒に買いに行こ？』
　
　
ペアルックしたいな、なんて
そんなの私もしたいに決まってるじゃん。
　
　
「私もしたいからいっぱいしよ！」
　
　
じゃあいっぱいお出掛けするためにも
いっぱい寝よ、ね？
　
まだうとうとしてる２人が
あったかい布団でゆっくりしてると
自然に眠くなっていくのは仕方ないのことであるわけで。
　
ゆっくりと会話のテンポが落ちていく。
　
そのまま２人ともすぅーっと眠りに落ちていく。
　
落ちていくのは眠りだけか。
はたまた沼なのか。
　
沼ってもいい。
この空間が続くのならば。
　
　
　
　
　
＿＿＿＿＿花言葉＿＿＿＿＿
　
ユキノシタ 深い愛情
　
　
　
　
　
　
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿余談＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　
そういえばチップス発売でしたね。
買い占めはしたくなかったので、
当日に５袋、２日後に５袋ずつ購入しました。
　
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作者は各々一枚ずつでしたー
被らなかったの中々良いのでは？と思いつつ
推し単体出てないなと思いつつ。
また見かけたら買い占めしない程度に買おうかなと。
　
皆様もよければコメントやボードで結果教えてください

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